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毬穂えりな、コウノトリのお姉さんと呼ばれ歌うのは「風」 [インタビュー]

毬穂1.jpg◆美しい青空をイメージするような歌である。宝塚歌劇団出身の歌手、毬穂えりなが初めて出したCD「風」は、そんな印象を与えてくれる。

 1992年から2006年まで宝塚歌劇団宙組に在籍していた。退団後はディナーショーやライブハウスでのライブ活動を行ってきたが、09年4月に「風」をJAMから発売した。兵庫県豊岡の人たちのコウノトリへの熱い想いに共感して中尾唱二さんが作詞作曲した曲で、同市のコウノトリのテーマソングとして、子供から大人まで多くの市民が愛唱するまでになっている。

 12歳の時に初めて宝塚歌劇を観て、その華麗さに魅せられた。宝塚での初舞台は94年の花組公演の「ブラックジャック」「火の鳥」であった。当時から透き通るような声が特徴で、クリスタルボイスとも言われている。それは「風」でも如何なく発揮されており、幅広い人たちに愛される歌になった理由でもあるようだ。

 「風」では、その透明感あふれる声で ~この青い地球には 幾千の大切なもの 永遠の輝きを私達は守りたい ひとりひとりの心に~ と歌う。
 コウノトリを生き返らせた人間の愛は、地球をも救うことができる、と生命をつなげる大切さを訴えている。
 毬穂は「この歌を通して地球は自分たちだけのものではない。地球上すべての生き物の命の大切さを訴えるメッセージを届けたい」と繰り返す。

毬穂2.jpg

 豊岡市にある兵庫県立コウノトリの郷公園で、昨年11月に開かれた開園10周年記念イベントで毬穂は、コウノトリをバックに「風」を歌っている。なんとその時、鳥たちが横一列に並び、しかもその中の1羽が羽根を広げて伴奏をしてくれているような姿を見せてくれたのだ。歌が鳥たちに通じたのかもしれない。

 豊岡の街にこの歌を運んで行ったのは毬穂だが、今やコウノトリだけでなく、街の人たちの多くが口ずさむまでになっている。まるで”市歌”にでもなったようだ。
 インフルエンザの流行でいろんなイベントが中心になった昨年、毬穂は子供たちを励まそうと、ボランティアコンサートに出かけている。その時に訪問した豊岡市立新田小学校では、生徒たち400人が今でも毎日、「風」を歌ってくれているという。
 「最初、学校を訪ねた時には、子供たちは宝塚のスターという目で見ていたようですが、今ではコウノトリのお姉さんです」と毬穂。

 また地元のFM局「FM但馬」でも毎日のように、この曲を放送で流しており、市民への浸透に一役買っている。
 昨年末に大阪市内のホテルで開いたクリスマスディナーショーには230人が参加したが、このうち半数が豊岡市民で占められたほどで、中貝宗治市長自ら出席するといった熱烈な応援ぶりを見せている。

 「生命の大切さを伝え、感動してもらうこで、自分も変化したし人生観が変わったようです。これかもずっと歌い続けていきたい歌になりました」
 3月には大阪府吹田市の吹田メイシアター中ホールでミュージカル「Lovely」で、歌手・神山典子役を演じ、「風」も歌うという。





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