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ワサブロー、日本の詩人を歌うシャンソニアン 「L'etranger 異邦人」 [新譜]

◆ワサブローは京都生まれだが、パリでの生活がすでに34年にもなるというから、パリジャンと言ってもいいであろう。その彼が昨年10月に日本では2枚目のCDとして、アルバム「L'etranger エトランゼ~異邦人」を発売した。与謝野晶子、中原中也などの詩に曲をつけ、パリの香りたっぷりに歌うシャンソンである。

ワサブロー.jpg 「L'etranger エトランゼ~異邦人」に収録されているのは13曲。
 与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」などのほか、中原中也の「生い立ちの歌」、石川啄木の「初恋」、茨木のり子の「わたしが一番きれいだったとき」、谷川俊太郎の「朝のリレー」、さだまさしの「Cosmos 秋桜」など日本の詩に交じって、「Un jour tu verras いつの日か」といったフランス詩人の詩も歌う。
 「京都とパリのエッセンスを紡いだ」と言われるように、日本語だけでなくさだまさしの名曲はフランス語でカバーしている。

 日本の心をフランスの香りでつつんで、日本語で歌ったのが、今回のアルバムだ。
 ワサブローの日本初のCDは06年にリリースした「Maladies d'amour~恋の病」。パリのミュージシャンやスタッフと制作している。

 10代の頃には青春歌謡のオーディションに合格してレッスンに励んだこともあった。ところが23歳でフランスに渡り、以来、シャンソンの本場フランスでフランス語でシャンソンを歌い続けてきた。
 パリの音楽文化情報誌でも「日本風のハーモニーがフランスのメロディと実に上手く解け合っている。ワサブローはパリの日本人か、日本のパリジャンなのか」などと、絶賛されたというほどだ。

 日本人なのにフランス人のようだ、ともいわれるワサブローを京都府レコード商協同組合(代表理事・田中義雄JEUGIA会長)は、彼のデビュー当時からバックアップしてきたという。さらに今年の関西歌謡大賞の課題曲へも強力にプッシュする。
 同協組の清水英司副理事長は「京都生まれのシャンソニアン・ワサブローを全国へ広めていきたい」として、パッケージ販売の盛り上げにもつなげたい考えだ。


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