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川本一市(ホリディジャパン)、新曲「人生(ゆめ)八分酒八分」に再起をかける [インタビュー]

◆新曲「人生(ゆめ)八分酒八分」を歌う。かつてテイチク時代に立花淳一の名前で大ヒット曲「ホテル」を歌い、数々のムード歌謡作品を世に送り出してきた人である。3度目の改名で心機一転、今年2月に出したこの曲で勝負をかける。大好きな作詞家荒木とよひさに作詞してもらうのが夢だったという。それは実現したが、再起を期して新たな船出をした川本にとっても、まだまだ<ゆめ八分>といったところだろうか。

川本一市.jpg 歌謡界へ川本を導いたのは作曲家の聖川湧だった。
 18歳の時に聖川にスカウトされた川本は、3年間のレッスンを経て1981(昭和56)年、RCAレコードから正木一郎の名前でデビューした。

 その後テイチクへ移籍して作詞家なかにし礼から名づけられたのが立花淳一だった。1984(昭和59)年に出した「ホテル」(作詞なかにし礼、作曲浜圭介)が80万枚を販売する大ヒットになった。第17回日本有線大賞奨励賞を受賞している。24歳の時だった。

 しかし「ロマンス」を最後に、テイチクから吉本興業へ移籍して大阪に拠点を移してからは、長い低迷時代を味わった。

 「もう一度、歌を、ヒットを出したいと思っても、こればかりは周りが動いてくれないと、1人の力ではどうにもならない」
 川本は夫人が経営する大阪・宗右衛門町のスナックで客と一緒に歌い、大阪・茨木のカラオケ教室で中高年を対象にカラオケを教えて、じっと待った。
 そしてチャンスは巡って来た。再起をねらって出したのが「人生(ゆめ)八分酒八分」である。作詞が荒木とよひさ、作曲が聖川湧である。

 新曲のタイトルは「人生」と書いて<ゆめ>と読ませる。
 「仕事がないとか、内定がもらえない、もう死んでしまいたいなどと思うこともあるだろうけれど、やるだけやったら焦らずに待っていると必ず道は拓ける」(川本)
 この曲の<ゆめ>には、そんな意味も持たせている。謂わばメッセージソングでもある。新曲を出せずに悶々としていた低迷時代の自分を歌っているかのようでもある。

 「ホテル」がヒットした時、川本の周りには多くの人間があっまっていた。しかし誰もかれもが「心地いい話しかしてくれてなかったし、売れなくなると潮が引くように去っていった」という。
 それでも変わらずに同じことを言い続けていた人もいた。そうした人たちは、宗右衛門町のスナックに顔を出しては「いつかチャンスは必ずやって来る」と、応援をし続けてくれた。

◆そして立花淳一をリセットするかのように、今回、改名して臨んだのが「人生八分酒八分」だった。
 新しい名前の川本一市は、聖川から<川>の字を、荒木から<木>をもらって純一の<一>を付け足して<本>にした。そして市は大阪市などの<市>で、多くの人が集まってくるといった意味を持たせているそうだ。

 新曲は「覚えやすく、誰でもが受け入れやすい」ことから、発売後すぐに有線ランキングは70位に入った。あの「ホテル」でさえ、有線のランキングに入るまでには4ヵ月かかったというから、周囲にも何かが起ると感じさせている。

 今年51歳を迎える。
 若い頃には歌えなかったフレーズも歳を重ねるに従って歌えるようになったという。
 「今から思えばヒットした<ホテル>も、感情移入がされていない。曲と詞が良くて、あのような歌を世の中が求めていただけのことだろう」

 これからは全国のスナックやカラオケ店などを回る草の根キャンペーンをやって行きたいという。4月3日には大阪・貝塚市内のスナックを訪ねる。ラジオ関西では自らの芸能界での経験談などを話しながら演歌も紹介する「流行歌をたずねて」にも出演している。




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コメント 2

pandan

いろいろなご苦労があるのですね。
by pandan (2010-04-02 07:50) 

eyes

聞いたことがあります~ホテル
この方が歌ってらしたんですね

新曲、ヒットされるといいですね
You Tube でも聞けるでしょうか?

by eyes (2010-04-02 11:31) 

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