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藤原浩(キングレコード) 「北国の赤い花」、力強い男の心情を歌う CWでは「早稲田松竹」でニュースタイルを見せる [インタビュー]

藤原浩2.jpg藤原浩 = 写真・右 = が歌う新曲「北国の赤い花」(作詩・水木れいじ、作曲・水森英夫、編曲・前田俊明)。北海道を舞台に、愛しい女性と2人で出直すという力強い男の心情を歌っている。今までにないスタイルの楽曲に、新しい藤原を作り上げたいと意欲を見せる。

 歌には前作同様に花がキーワードとして登場する。今作では北海道襟裳岬などに多く分布する赤いハマナスが出てくる。冬の雪を耐えて夏に花を咲かせるそれのように、厳しい現実を乗り越えて、明日を夢見る男女2人を描いている。

 新曲は、<駅シリーズ>の「ふたりの始発駅」「あなたが終着駅」、そして前作の「リラの花咲く港町」など、一連の藤原の歌とは、少し趣を違えている。
 今回は、男の強さとともに、優しさを歌った曲である。
 藤原は「こうした主人公を歌うのは初めてで、歌っていて背筋が伸びる思いがします。この歌で、ひと皮むけた藤原浩を見てもらいたい」と、新たなカラーを目指しているようだ。


藤原浩のニューバージョン

◆ニューバージョンを目指す藤原は、今作のカップリング曲にも、それを見ることができる。
 作曲家大谷明裕が昨年、シングルカットしていた「早稲田松竹」はフォーク調だが、藤原がカップリングに収録したのは「新境地を拓きたい」という強い想いを採り入れて、歌謡曲調にアレンジしたものだ。
 「大谷先生のアルバムを聴いて、こういう歌を歌ってみたいと思い、キャンペーン中に歌ってみたところ、<いけるよ!>という声をもらいました。それに自信を得て先生にお願いしました」

 舞台になっている<早稲田松竹>は、東京・早稲田に現存する映画館で、大谷明裕はここでライブを予定しているらしい。ならば、と藤原も「そのライブに<ゲリラ出演>してみたい」と、考えている。

 彼は歌謡曲調の自らが<幸せ演歌>と名付けた一連の曲を得意としてきた。ところが本来、歌いたいと思い続けてきたのは、こうした歌だという。

 2007年に出したアルバム「藤原浩 マイ・セレクション ~ふたりの始発駅」に収録しているカバー曲「秋冬(しゅうとう)」も、そうした曲のひとつだ。
 「秋冬」は、アルバムに入れだけで今まで歌う機会もなかったが、10月の大阪発流行歌ライブでは、初めてステージで歌った。続いて翌日のKOBE流行歌ライブでも披露し、新しい藤原浩を見せてくれた。


藤原浩1.jpg 新しいものへの挑戦は歌うことだけではない。

 先頃、恐らく演歌歌手では初めてであろう、「北国の赤い花」の携帯電話向け「着うた」のダウンロード講習会をキングレコード本社で行っている。

 キングレコードの若手社員による発案らしいが、「演歌の<着うた>でチャート1位を取りたい」とする、その貪欲さは彼ならではだろう。





 参加したのは藤原のファンである中高年ばかり約50人。参加者が持っていた携帯電話は、機能を絞り込んだ簡単操作なものがほとんどだった。そのために、うまくダウンロードできない人もいたという。しかし、開催後の<着うた>のランキングでは3位、5位と上位に食い込んでいる。

 新しい取り組みに「コンサートなどの後で行う即売では、3年前にはCDは6割だったけれど、今は7割になっています。いずれはここにダウンロードが入ってくることもあるのでしょう」と、長い目で見つめている。

正統派の歌手に

◆岡山県出身で活動拠点は東京に置く。それなのに関西のファンからは、まるで関西在住の歌手のように見られている。それもそのはずで、年間を通じて1ヵ月以上は関西で過ごす。
 大阪発流行歌ライブにもデビュー2作目の「俺にまかせなよ」で初出演。以後、新曲のたびに出演し、その回数は今までに10回にも及んでいる。

 「演歌は名古屋以西で8割が売られている」と言われることからも、当然な動きなのかもしれない。
 藤原も「関西へキャンペーンにやって来るとホッとしますね。デビュー当初は大阪は怖くて、オドオドしていたんですが、徐々に認められるようになると話も出来るようになってきました」と関西の良さを話す。

藤原浩3.jpg

◆彼のファンは65パーセントが女性だという。ところがここ3、4年で男性ファンも増えている。
 彼が今も父親と慕う故遠藤実は、かつて藤原に「男性に好まれる歌手でなくてはいけない」と助言したそうだ。男性はほれ込んだ歌や歌手から<浮気をすることはない>、というのが理由らしい。
 つい先日も、藤原のもとに定年を迎えた60歳代の男性ファンから手紙が届いた。

 「以前、テレビなどで観ていると、高慢な感じがするキザな歌手のような印象を受けました。しかし最近、店頭キャンペーンで実際に拝見すると、今までの思いがすべて吹っ飛びました」
 同じような内容の手紙を数通もらったという。

 今後は「正統派歌手として、いい歌を先生方に書いてもらって歌っていきたいし、また初心をを忘れないで演歌のファン層に支持されるような歌手でいたい」と藤原。



[藤原浩]
http://members2.jcom.home.ne.jp/hiroshi-fujiwara/





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