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島津亜矢(テイチクエンタテインメント)、デビュー25年周年リサイタル 満員の大阪・梅田芸術劇場 当代一の歌唱力に満足の観客 [リサイタル]

島津亜矢・お梶1.jpg◆デビュー25年を迎えている島津亜矢 = 写真・左 = が、2010年11月2日、大阪市内の梅田芸術劇場メインホールで「島津亜矢リサイタル2010 <挑戦> 」を開き、32曲を熱唱するとともに「25年を転機に時代を変える挑戦をし続け、一生、恩師の星野哲郎の世界を歌い継いでいきます」と、決意を語った。

 島津は、10月7日の東京・NHKホールでのリサイタルを皮切りに、全国55カ所を巡回するコンサート・リサイタルを展開中だ。リサイタルは東京、大阪に続いて、11月10日に熊本、同11日に福岡、同28日には名古屋で開催される。








 当代一の歌唱力を誇る女性歌手と言っても過言ではない島津は、歳を経るごとに歌の表現力は高まっているようだ。客席からもそれを称える声が数多く聞かれた。
 この日最初の曲は、1992年発表の「関の弥太っぺ」(作詞・宮沢守夫、作曲・村沢良介)。島津は「25周年という大きな節目を迎え、こうした大舞台に立てることに感謝しています。25年間に出会った多くの人たちは私の宝物です」と、あいさつした。


島津亜矢BS・日本のうたⅥ.jpg 続いて母への思いを重ねて星野哲郎が書いてくれたという「感謝状」、10月6日に発売したアルバム「島津亜矢BS・日本のうたⅥ」 = 写真・左 = の中から「王将」(村田英雄)「おさらば故郷さん」(加賀城みゆき) 「与作」(北島三郎)をカバーして、オリジナルにも決して引けを取らない歌唱ぶりに、会場からは大きな拍手が送られていた。
 アルバムは新録音のカバー9曲を含む全16曲を収録している。

 今年3回忌を迎える阿久悠の作品からは、「水中花」「北の宿から」の2曲を披露した。島津も「来年、阿久先生の作品を歌うことができます」と報告。


 和服から一転して今度はピンクのドレスにシルバーのブーツ姿に変わった。
専属バンドの勧めでリサイタルに合わせて練習を重ねてきたというドラムを披露して「これもリサイタルのタイトル通りの<挑戦>です」と、見事な演奏ぶりを見せてくれた。
 また、堀江真美とゴスペルマスターズとともに「哀愁のロカビリアン」「ロックンロール・ウィドウ」「Sing Sing Sing」も歌った。
 当代一を思わすだけの歌唱力と抜群の声量は、演歌、ポップス、歌謡浪曲などと、ジャンルを超えて如何なく発揮された。

島津亜矢・赤垣源蔵1.jpg 第1部の最後は袴姿で登場。すると客席からは「待ってました」の掛け声。
 観客の多くが待ち望んでいた歌謡浪曲「元禄花の兄弟 赤垣源蔵」を朗々と歌い、まるで芝居の一場面を観ているかのような表現力たっぷりな歌唱には、多くが満足気な様子だった。客席からは「涙が出てきた」と声が聞かれたほどで、島津の声量の大きさ感じさせていた。


 第2部はデビュー曲「袴をはいた渡り鳥」を歌うビデオの放映で始まった。
 島津は客席に現れて「袴を―」から「同南夫婦舟」まで、オリジナル曲を歌いながら観客と握手を交わしながら歌っていった。






 ステージに戻って、今度は、恩師星野哲郎が自らの半生記を綴ったという「海鳴りの詩」(作詞・星野哲郎 作曲・船村徹)。14歳から歌手島津を育て上げたという星野が「この歌を歌うのは彼女しかいない」と指名したというエピソードがあるほど、星野渾身の曲だ。島津もそれに応えて、まるで自分の親を歌うかのように見事に表現し切っていた。

 さらに北島三郎が作曲した「温故知新」(作詞・星野哲郎、作曲・原譲二)、小椋圭が島津の25周年を記念して作ったという「歌路遥かに」も披露。
 最後は菊池寛の小説「藤十郎の恋」が原作の「お梶」を、歌謡劇場仕立てで披露して、幕を閉じた。


島津2.jpg


 島津は幼い頃から大の北島三郎ファン。北島の曲を多く手掛けていた星野、船村に「いつかは自分も歌手になって、2人に曲を書いてもらいたい」と、憧れ続ける。15歳で晴れて「袴をはいた渡り鳥」(作詞・星野哲郎、作曲・市川昭介)でデビューするが、以来、彼女とって星野は親と同様に最もかけがえのない存在になった。

 島津は「会うと温かくて、深さのある人」と星野を称え、「これから一生、先生の世界を歌い続けていきます」と、力強く宣言していた。



[島津亜矢]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/shimazu/


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