SSブログ

佐々木新一(キングレコード) 新曲「里ごよみ」 曲との初対面の印象は<これはいける>と直感 [インタビュー]

佐々木新一.jpg佐々木新一 = 写真・左 = の澄んだ高音の声は健在であった。
 2010年11月26日に発売した新曲「里ごよみ」は、あのヒット曲「あの娘たずねて」や「君が好きだよ」など、昭和40年代を記憶する団塊世代を中心に根強い支持を得てヒットへの兆しが感じられる。






団塊世代が熱い応援を送る「里ごよみ」





佐々木新一 里ごよみ.jpg 5年振りの新曲となった「里ごよみ」は、ひたすら人生を駆けてきた人たちが、ふと若い頃を思い出し振り返って「あの時、あの日の思い出を呼び起こしてくれる、そんな歌になっています」と佐々木。

 佐々木がこの曲を最初に手にしたのは昨年の夏だった。
 「音の入ったテープと譜面だったけれど、詞を見ただけで、その素晴らしさに感動しました。これに水森先生が曲をさらっと付けると、これはいけると思いましたね」

 この素晴らしい歌との出会いを「5年前だったら、出会いはなかったかもしれないし、聴いてもらえる人たちの反応も違ったかもしれません」と、タイミングの良さに運命を感じている。

 先頃、大阪と神戸のCDショップ2店舗で店頭キャンペーンをした。新曲では初の関西キャンペーンであった。
 そのうちの1店、恵比須堂今福店(大阪市城東区)では、約300人もの人たちが詰めかけるなど超満員になったという。サイン会とツーショット撮影会でも長い列ができた。
 誰もが新曲はもちろんだが、大ヒット曲「あの娘たずねて」を懐かしみ、64歳の佐々木と同世代の人たちが多く、歌に共感したことは間違いない。


出演予定だった3月15日(火)放送の「NHK歌謡コンサート」は、東北関東大震災の影響により中止になりました
http://www.nhk.or.jp/program/utacon/


 東京ではすでに何度か店頭キャンペーンを行っているが、どこへ行っても「いい歌ですね」と声をかけられるという。
 いい歌だけではない。
 聴く人の涙を誘う曲でもある。
 こんなエピソードを佐々木は話してくれた。

 沖縄の70歳代のある会社経営者は、「里ごよみ」を聴くと、離島に住む100歳近い母親が、本島へ渡る自分を見送ってくれた時の姿を思い出すという。毎朝、通勤の車の中でこの曲を聴きながら、泣いているのだという。

 聴く者の涙を誘うのも、力まずに素直に歌っているからだ。
 「力を入れたり、上手く見せようなんて思うと、気負いが出てしまいます。さらっと歌ってこそ、歌の良さが増してきます。昔は若さで歌っていましたけれど...」
 デビュー46年目のベテランならではの言葉だ。


偶然できた「あの娘たずねて」


 カップリング曲は、1965(昭和40)年の「あの娘たずねて」だ。130万枚売れたミリオンヒット曲である。当時はEP盤(シングル)が330円だったという。いわゆるご当地ソングで、東京と大阪、なぜか高松が登場する。
 「あの頃のファンは必ず2枚買う人もいました。1枚は聴くために、もう1枚は大事に保存しておくためのものだったようです」

 ちなみに(そ)は、歌に登場する3都市ですべて生活している。最も長く暮らしているのは大阪であるが、3番の高松の街も7年間も住んだから懐かしい土地である。
 でも東京、大阪と来て、次はなぜ高松なんだろう。普通は新幹線のように博多へ飛ぶのではないか?
 ところが山陽新幹線岡山駅―博多駅間が開業したのは1975(昭和50)年の3月10日で、「あの娘たずねて」が作られた頃には、まだ博多のイメージはなかったのかもしれない。

 これについて佐々木はこのように話している。
 「作詞の永井ひろし先生が詞を書いていて、どうしても3番の都市のイメージがわかない。事務所の近くにいた女の子に、どこか行きたい街はあるか、と聞いたところ、出てきたのが高松だったという。その一言で詞はすべて完成したそうです」

 「歌謡曲とはこんなものです。偶然に出来て、偶然にヒットします」
 5年振りにもらった曲である「里ごよみ」も、まさに同じような偶然の新曲である。ヒットへ結びつく要素は十分ににあるようだ。



[佐々木新一 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/sasakishinichi/index.html




nice!(34)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 34

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。