井上由美子（キングレコード）新曲「港のほたる草」で関西キャンペーン　地震で傷心気味も、地元パワーで元気いっぱい：Music news jp：So-netブログ

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井上由美子（キングレコード）新曲「港のほたる草」で関西キャンペーン　地震で傷心気味も、地元パワーで元気いっぱい　[インタビュー] [編集]

歌で元気を届けたい

◆日本列島を震撼させた3.11の東日本大震災以来、大阪生まれの＜ピーチ姫＞こと、キングレコードの井上由美子 ＝写真・左＝ は、まったくと言っていいくらいに元気がなかった。ところが４月８日からの地元関西に帰っての新曲「港のほたる草」のキャンペーンで歌う姿は、すっかりと元気を取り戻したようだった。キャンペーン２日目の大阪市城東区の恵比寿堂今福店では、最後に新曲のカップリング「うち好きやねんよさこいバージョン」を、鳴子を打ち鳴らしながらスタッフなどと踊って歌い、持ち前のパワーで元気を被災地へ送っていた。

　新曲が2011年１月26日に発売されてから広島と名古屋でキャンペーンを行ったが、東京でのキャンペーンは地震のために中止になったところが多い。
　しかも地震の報道を聞いたり、実際に揺れを体験するなどして、憂鬱な毎日を過ごしていたようだ。

　しかし、ようやく地元関西でのキャンペーンが始まると、水を得た魚のように元気いっぱいに戻っていた。
　「犠牲になった人たちの分まで元気を出して、頑張って歌うのが私の仕事。そんな気持ちは必ず届くはずだと思っています」と、１曲１曲にそうした思いを込めて歌う。

　新曲「港のほたる草」は思い焦がれた男性への未練を歌う。カラオケ好きの人ならば、つい歌いたくなる曲だという。
　恵比寿堂今福店が入っているイズミヤ今福店のピロティーで行った歌唱キャンペーンでも、ツーコーラスとフルコーラスの２回歌った。反応は上々だった。
　たくさんの観客を前に歌い終わった井上は「皆さんからパワーをもらったような感じです。歌えることなど１つひとつに感謝しながら、被災地の人たちへ、もらったパワーを届けたい」と話していた。

杉良太郎の被災地支援を手伝う

　前作で歌ったのが「相馬に雨が･･･」。
　福島県・相馬地方で毎年７月に開催されている「相馬野馬追い」を舞台にした歌だ。昨年はそこで歌唱キャンペーンも行い、立谷秀清相馬市長を表敬訪問している。
　相馬地方は、今回の地震では東京電力福島第１原子力発電所の放射性物質漏えい事故にも見舞われるなどしている。

　今も消防団の服装で執務している市長に、先頃、電話をかけた井上は「周りの人たちをたくさん亡くされているが、元気に頑張っておられる様子が伝わってきました」と、逆に歌う元気をもらった様子だった。

　俳優で歌手の杉良太郎と、その妻で歌手の伍代夏子らが宮城県石巻市の被災地でカレーライスなどの炊き出しを行った。それの下ごしらえなどの準備を、同じキングレコードの島津悦子から＜伍代さんがSOSを出している＞と誘われて、杉らが石巻へ出発する前日まで東京で手伝った。
　ジャガイモの皮を剥いたりネギを刻んだりなど、5000食分の食材を用意した。関西キャンペーンの間際まで、指に付いたネギの臭いが取れなかったという。

　それまで何か被災した人たちのために何かをしなければ、と思っていた井上にとっては「それによって自分の心も救われたようでした」と話す。

　この時、初めて杉に会ったという。
　「最初はまったく気が付かなかったんです。事務所のスタッフの方かなと思っていたら、本人なんで、＜えっ！杉さん＞って叫んでしまいそうでした。野菜を洗ったりしているのには驚きました」

元気をプレゼントできる歌手に

最後を盛り上げるのは「うち好きやねんよさこいバージョン」の踊り

　今年はデビュー８年目で、今作が10枚目のシングルになる。
　「新曲を出すたびに、さぁスタートだと気合いが入りますが、今回は震災もあってなおさらですね。頑張ってＣＤを売って、多くの人に自分を知ってもらえるようになって、被災地へ出かけて行くだけで人々に元気をあげられる歌手にならないと...」

　２年前から続けているブログ「井上由美子のなんでやねん!?」は、「最初はいつまで続くか」と自分で思っていたが、今ではコマめに新しいネタを書いている。
　「楽しみに待ってくれている人がいるので、続けていて良かった」と井上。
　

［井上由美子公式ホームページ］
http://www.arder-jiro.co.jp/yumiko/index2.html