作詞家のもず唱平氏をはじめ歌手の成世昌平、高橋樺子ら 福島県内の避難所での慰問のもようを報告 [ボランティア活動]
◆財団法人大阪国際平和センター(ピースおおさか)が派遣した「ピースおおさか号」に同行して、東日本大震災で被災した福島県内の人たちに食べ物など救援物資を届けるとともに、避難所では関西ゆかりの音楽家たちが作った応援歌「関西発 がんばれ援歌」を歌うなどして励ました作詞家のもず唱平氏をはじめ歌手の成世昌平、高橋樺子らは、4月20日未明に大阪に帰り、このほど現地での活動ぶりを報告した。
避難所で「がんばれ援歌」を歌う高橋樺子
一行は4月17日午後5時に大阪を出発し、18、19の両日、福島県飯舘村災害対策本部のほか福島県救援本部、同県西郷村の社会福祉事業団・太陽の国、同県白河市の白河中央体育館などを訪ねて、救援物資を届け、高橋らは「関西発 がんばれ援歌」を歌い、成世は三味線を披露するなどして人々を励ました。
◆---------------------------------------------------------------------------------◆
◆◆福島県内の避難所などを訪ねたピースおおさかの倉田清館長は、Webプレス社の「Music news jp」に、東日本大震災による被害の大きさや慰問のようすなどを記したリポート<ピースおおさか号 東北へ>を寄せた。
全文を紹介する。
■2011年4月17日午後5時 ピースおおさかから「ピースおおさか号」が出発。約11時間かけて、福島県猪苗代湖まで到着。
福島県の災害対策本部へ「みかん2トン、バナナ1トン」を届けるためだ。
歩いて数分のところには「野口英世記念館」があり、すぐ近くに「会津磐梯山」が雪をかぶっている。
農協の倉庫に、約3トンの支援物資を届ける。
ところで今回いろいろアドバイスや連絡、またピースおおさか号の取り組みに非常に協力的だった「福島県の災害対策本部物資班で生鮮担当者」の名前が、なんと『大波さん』という方でした。本人も、こういうときにこんな名前というのは、ちょっとつらいのですが・・・・・と話されていました。
休憩もとらずに、続いて飯舘村へ。
飯舘村でも、農協の倉庫に「水約3トン」を届ける。その後、飯舘村役場を訪問。地震の影響で屋根が一部はがれている。
すぐに災害対策本部へ。村では、緊急の「村議会」が開催中で、ちょっとお待ちくださいという案内ではあったが、忙しそうなので村長には「ともにがんばりましょう」とのメッセージを届け、村民用に「ミニトマト 20ケース」や「タオル1200枚」を、また村役場の職員さんに、村民のため元気でがんばってほしいと「飴4000個」手渡す。
飯舘村災害対策本部の高橋祐一さんは、「今後1か月を目安に、全村民避難しなければならない状況。農作物のことも企業の再建も困難になるのではないかと危惧しています。皆様の心からの応援に感謝します。今後とも応援よろしくお願いします。」と涙ながらに話されました。
■その後、南相馬市へ。
知人の案内で、津波の被災現場へ。一歩足を踏み入れた途端、「えっ!!!」と絶句。ただただ茫然とするのみでした。
村が町が消えていたのです。
あたり一面瓦礫の山です。
テレビで見てはいたもののやはり大ショックでした。
住宅の基礎、車、船などがそこかしこに。テレビでは映しきれない状況を目の当たりにして、これは日本いや世界を挙げて復興支援しなければならないのでは・・・・と感じました。
南相馬市から相馬市、仙台市と国道と常磐自動車道を走りながら、この光景が青森まで続くのか・・・と思うとやりきれなさがこみあげてきました。
■翌日、白河市中央体育館へ、避難所になっているところです。
学校や仕事のある人たちは出かけていたので、約50人ほどが歓迎してくれました。
成世昌平さんは歌唱、三味線演奏。
また今回の支援隊長もず唱平さんが「関西ゆかりの作詞家(荒木とよひさ、もず唱平)作曲家(岡 千秋、三山敏)で皆さんへの応援歌<がんばれ援歌>を作りました。私たちは、この著作権料をこれから約100年にわたり全額このたびの被災者復興支援に充てることを決めました」と話しました。
その歌を高橋樺子さんが歌うと、皆さんも一緒に歌いだし、その歌詞のとおり「♪ 今はふるさと泣いてても、まけたらあかん・・・・ ~ 」その通り元気が出たよ!、と喜んでいただきました。
持参したバナナやみかん、飴も喜ばれました。
■次に訪れたのは西郷村にある「太陽の国厚生センター」。
ここは、障害者施設ですが、福島第1原発の影響を受けた浪江町の方々の避難所にもなっているところです。
皆さん一生懸命聞いていただき、不自由な体であっても手拍子をとろうと手を振る姿が印象的で、中には泣き崩れている方々もおられ、ああこんなに喜んでいただけているなら、やっぱり来てよかったな~と思いました。
被災している人たちへ語りかけるもず唱平
ここでもバナナやみかん、飴などを渡すと「いただいていいの?」と遠慮がちに、しかし心から喜んで受けとっていただきました。
最後に、私たちの小さな行動に大勢の方々が賛同していただき、被災地の方々を励ますことができました。
ささやかな支援ですが、喜んでいただける限り、これからも支援物資だけでなく、歌でも心からの応援を送り続けたいと思っています。
皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
◆「がんばれ援歌」は4月27日にダウンロード配信がスタートするほか、6月29日には徳間ジャパンコミュニケーションズからCDが発売される。
またピースおおさかでは、4月30日午後1時半から、東日本大震災被災者支援事業として「平和の歌声 カラオケ道場」(道場主・もず唱平)を開く。
カラオケ師範代の高橋樺子の歌唱のほか参加者へのカラオケの歌唱指導などが行われる。
定員は250人。参加料は無料だか、入館料大人250円が必要。また義援金への協力を求めている。
カラオケ道場は毎月、最終の土曜日(ピースおおさかの営業日)に行われる。毎月ゲスト歌手が出演し、第1回目は成世昌平。出演者は全員がボランティで、被災者への復興支援として寄付される。
[ピースおおさか 平和の歌声 カラオケ道場]
http://www.peace-osaka.or.jp/news/e20110601.html
避難所で「がんばれ援歌」を歌う高橋樺子
一行は4月17日午後5時に大阪を出発し、18、19の両日、福島県飯舘村災害対策本部のほか福島県救援本部、同県西郷村の社会福祉事業団・太陽の国、同県白河市の白河中央体育館などを訪ねて、救援物資を届け、高橋らは「関西発 がんばれ援歌」を歌い、成世は三味線を披露するなどして人々を励ました。
◆---------------------------------------------------------------------------------◆
がんばれ援歌 東北へ
◆◆福島県内の避難所などを訪ねたピースおおさかの倉田清館長は、Webプレス社の「Music news jp」に、東日本大震災による被害の大きさや慰問のようすなどを記したリポート<ピースおおさか号 東北へ>を寄せた。
全文を紹介する。
ピースおおさか号を前にした応援隊の出発式 (4月17日)
■2011年4月17日午後5時 ピースおおさかから「ピースおおさか号」が出発。約11時間かけて、福島県猪苗代湖まで到着。
福島県の災害対策本部へ「みかん2トン、バナナ1トン」を届けるためだ。
歩いて数分のところには「野口英世記念館」があり、すぐ近くに「会津磐梯山」が雪をかぶっている。
農協の倉庫に、約3トンの支援物資を届ける。
ところで今回いろいろアドバイスや連絡、またピースおおさか号の取り組みに非常に協力的だった「福島県の災害対策本部物資班で生鮮担当者」の名前が、なんと『大波さん』という方でした。本人も、こういうときにこんな名前というのは、ちょっとつらいのですが・・・・・と話されていました。
福島県災害対策本部で物資の受け渡し
届けられた救援物資
飯館村災害対策本部で説明を聞くもず唱平ら一行
休憩もとらずに、続いて飯舘村へ。
飯舘村でも、農協の倉庫に「水約3トン」を届ける。その後、飯舘村役場を訪問。地震の影響で屋根が一部はがれている。
すぐに災害対策本部へ。村では、緊急の「村議会」が開催中で、ちょっとお待ちくださいという案内ではあったが、忙しそうなので村長には「ともにがんばりましょう」とのメッセージを届け、村民用に「ミニトマト 20ケース」や「タオル1200枚」を、また村役場の職員さんに、村民のため元気でがんばってほしいと「飴4000個」手渡す。
飯舘村災害対策本部の高橋祐一さんは、「今後1か月を目安に、全村民避難しなければならない状況。農作物のことも企業の再建も困難になるのではないかと危惧しています。皆様の心からの応援に感謝します。今後とも応援よろしくお願いします。」と涙ながらに話されました。
歌と救援物資で心を癒す
■その後、南相馬市へ。
知人の案内で、津波の被災現場へ。一歩足を踏み入れた途端、「えっ!!!」と絶句。ただただ茫然とするのみでした。
村が町が消えていたのです。
あたり一面瓦礫の山です。
テレビで見てはいたもののやはり大ショックでした。
住宅の基礎、車、船などがそこかしこに。テレビでは映しきれない状況を目の当たりにして、これは日本いや世界を挙げて復興支援しなければならないのでは・・・・と感じました。
ただ茫然と被災地に立つ応援隊の一行
南相馬市から相馬市、仙台市と国道と常磐自動車道を走りながら、この光景が青森まで続くのか・・・と思うとやりきれなさがこみあげてきました。
■翌日、白河市中央体育館へ、避難所になっているところです。
学校や仕事のある人たちは出かけていたので、約50人ほどが歓迎してくれました。
成世昌平さんは歌唱、三味線演奏。
得意の三味線を演奏する成世昌平
また今回の支援隊長もず唱平さんが「関西ゆかりの作詞家(荒木とよひさ、もず唱平)作曲家(岡 千秋、三山敏)で皆さんへの応援歌<がんばれ援歌>を作りました。私たちは、この著作権料をこれから約100年にわたり全額このたびの被災者復興支援に充てることを決めました」と話しました。
その歌を高橋樺子さんが歌うと、皆さんも一緒に歌いだし、その歌詞のとおり「♪ 今はふるさと泣いてても、まけたらあかん・・・・ ~ 」その通り元気が出たよ!、と喜んでいただきました。
持参したバナナやみかん、飴も喜ばれました。
■次に訪れたのは西郷村にある「太陽の国厚生センター」。
ここは、障害者施設ですが、福島第1原発の影響を受けた浪江町の方々の避難所にもなっているところです。
皆さん一生懸命聞いていただき、不自由な体であっても手拍子をとろうと手を振る姿が印象的で、中には泣き崩れている方々もおられ、ああこんなに喜んでいただけているなら、やっぱり来てよかったな~と思いました。
被災している人たちへ語りかけるもず唱平
ここでもバナナやみかん、飴などを渡すと「いただいていいの?」と遠慮がちに、しかし心から喜んで受けとっていただきました。
最後に、私たちの小さな行動に大勢の方々が賛同していただき、被災地の方々を励ますことができました。
ささやかな支援ですが、喜んでいただける限り、これからも支援物資だけでなく、歌でも心からの応援を送り続けたいと思っています。
皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
毎月1回のカラオケ道場で義援金募る
◆「がんばれ援歌」は4月27日にダウンロード配信がスタートするほか、6月29日には徳間ジャパンコミュニケーションズからCDが発売される。
またピースおおさかでは、4月30日午後1時半から、東日本大震災被災者支援事業として「平和の歌声 カラオケ道場」(道場主・もず唱平)を開く。
カラオケ師範代の高橋樺子の歌唱のほか参加者へのカラオケの歌唱指導などが行われる。
定員は250人。参加料は無料だか、入館料大人250円が必要。また義援金への協力を求めている。
カラオケ道場は毎月、最終の土曜日(ピースおおさかの営業日)に行われる。毎月ゲスト歌手が出演し、第1回目は成世昌平。出演者は全員がボランティで、被災者への復興支援として寄付される。
[ピースおおさか 平和の歌声 カラオケ道場]
http://www.peace-osaka.or.jp/news/e20110601.html
2011-04-23 23:59
nice!(32)
コメント(0)
コメント 0