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鳥羽一郎(日本クラウン) 新曲「マルセイユの雨」 まるでギャング映画を観ているよう [インタビュー]

鳥羽一郎.jpg鳥羽一郎が今年、歌手生活30周年を迎えるのを記念した第1弾シングルは2月2日に発売した新曲「マルセイユの雨」

 恩師の船村徹が作曲をして、まるで映画のワンシーンを観ているかのような歌である。鳥羽演歌のラインアップの中では異質なこの歌は、新しいファン層をつかむことも考えられていた。ところが発売して1ヵ月余りして発生した東日本大震災が、出だしを阻むことになってしまった。








 イントロでアコーディオンの音色が流れる。
 ワルツ調の歌謡曲仕立てで、どこかシャンソンのにおいもする。代表曲「兄弟舟」のように、今までのド演歌とは違うことは誰でもわかる。
 鳥羽はそれを淡々と歌う。
 「こうした3拍子の歌は奥が深くて難しい。でも若いカラオケファンが挑戦してくれればいいのですが」

 この歌を初めて聴いて、ハードボイルドかギャング映画のワンシーンだと思った。マルセイュだから舞台はフランスだろうが、かつての日活映画を連想してしまった。ジャケット写真には、まさにそんな雰囲気が満ちている。
 本人も「歌をもらってギャング映画だと思った」というほどだ。





◆鳥羽ファンにはインパクトある歌であったし、話題を巻き起こすことも予想されていた。
 ところが思わぬところにハプニングがあった。
 東北と関東に未曽有の被害をもたらした東日本大震災である。被災地とその被災者への配慮からだろうか、NHKでは歌ってはいけない歌になってしまった。

 社会情勢から歌えなくなった歌は過去にもあったが、「マルセイユの雨」は「♪ 赤い雨が降る ~ 」や「♪ 命ぐらい 安いもんだろう ~ 」といった歌詞が、NHKの自主規制に引っかかったようだ。
 出演したNHKの番組では、急きょ曲目を前作の「裏町」に変えさせられたという。


 鳥羽のホームページによると6月8日には、30周年記念第2弾シングルとして「夜風」を発売するという。
 「このような逆風の時には幻の歌にしてしまって、逆に話題を巻き起こすという手もあると思うんです。その時に再リリースしてもいいんじゃないでしょうか」


マルセイユの雨.jpg◆ところで今年、鳥羽はデビュー30周年を迎える。
 どんな30年でした?
 「やはり長かったね。でも、順調にきました。いい30周年を迎えられたと思います。この間で最も記憶に残るのは1985(昭和60)年に初めて、NHK紅白歌合戦出場できたことでした。緊張して何を歌ったかもわからなかった」

 そう言う鳥羽は「これからもマイペースでやりますよ。1日でも長く歌っていければ、それにこしたことはありません」と謙虚である。



 意外だか、鳥羽は緊張するタイプだという。
 とくにテレビは周りにたくさんのスタッフがいるし、決めごとが多くて何回もリハーサルがあって本番ではヘトヘトになってしまうという。
 「気楽にできる自分のコンサートが一番好きですね」

 4月27日午後6時半からは大阪市内のホテルで30周年記念ディナーショーを開く。

 30周年記念特別企画~演歌宅配便~鳥羽一郎コンサートを、7月30日には滋賀県野洲市の野洲文化ホール、同31日には京都府綾部市の中丹文化会館で予定している。



[鳥羽一郎公式ウェブサイト]
http://www.tobaichiro.net/




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