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市川由紀乃(キングレコード) 「桟橋時雨」 11年をへて世に出た新曲 女の弱さを歌う [インタビュー]

市川由紀乃.jpg市川由紀乃の新曲「桟橋時雨」は、タイミング良く前作の「女の潮路」に続いて発売された。いずれも港を舞台にしていることから、あたかも連作のように思えるが、決してそうではない。11年前に作品は出来あがっていたという。作曲の岡千秋は「今こそ歌う時」と背中を押したという。作詞は故木下龍太郎氏と市川の楽曲も数多く手がけている。それだけに彼女も「こうして歌って形にできたことがうれしいです」と歌唱にも熱が入る。











 デビュー以来、市川は夫婦ものや海峡もの、旅情もの、歴史に題材とったものといった具合に、いろんなパターンを歌ってきた。
 「桟橋時雨」は前作同様に、港を舞台にした女唄である。前作は見送る女を、そして今作では去って行く女を歌う。
 一見正反対の女を描いているようでもあるが、どちらも弱い女性を歌っている点では共通している。

桟橋時雨.jpg 「今作の主人公は ♪ 見送らないで~と気丈な面を見せています。でも心では泣いてるんです。表面は強そうに見える女性ほど内面は弱いものなんですよ(笑)」
 そう言う市川自身は、今作の主人公に近い性格だという。






 11年前に作られていた。市川にとって木下龍太郎、市川昭介コンビ作品の第1弾である「海峡氷雨」の後に歌うはずだった。ところが雰囲気をガラッと変えた「絆坂」を歌うことになった。以来、遠くへ行ってしまった感じだったが、事あるたびに市川の頭の中では、「桟橋時雨」のメロディーが浮かんでいた。
 ところが「女の潮路」を歌うと、俄然、その存在が大きくクローズアップされ「今こそを歌う絶好のタイミング」と岡千秋をはじめ誰もが推したという。



 最近、スタッフから「もうひと回り大きくなるためには、何かかが足りないような気がする」と指摘されることがあるという。
 自分でも認める部分があるようで「今のままでは、これで終わってしまうような気がしてるんです」と、焦りに似た一面は隠せないようだ。

 そこから抜け出す答えを見つけ出すにはどうするか。
 「観客との距離感を歌唱時は少しと遠くに於いても、会話の時にはぐっと近づけるなどと変化を持たせるようにしています。今までは<聴いてください>と控えめだったのを、<ねぇ、聴いて!>といった具合に少し積極的にすることで、ステージの盛り上がり方を変えられないかなぁ、と考えているんです」


 デビュー18年目の市川は、これまで控えめな女性で通ってきた。
 デビュー当時「存在感を出すために、もっと目立たなければ」とアドバイスもたくさんあったという。しかしステージ、とりわけ歌唱時には十分に存在感を出してきたが、それ以外では控えめなのは変わらなかった。
 それを少しだけ、変えようといった試みなのだ。自ら言うように、まさに勝負の年のようである。


 同期の水田竜子とは大の仲良しの仕事仲間で「それぞれが出演している番組をお互いにチェックしたりたり、メールで感想を交換して、励ましあっています」という。
 普段の二人の話題は仕事と結婚について。
 「今まで好きな仕事をさせてもらってきたけれど、親には早く孫を抱かせてあげたいですね」

 悩める歌手、市川由紀乃でもある。



[市川由紀乃 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13522
[市川由紀乃 プライム]
http://www.primecorp.co.jp/talent/artist/ichikawa_yukino.html



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