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角川博(キングレコード) 新曲「しぐれ橋」 しっとり叙情演歌  切ない女心を歌へばトップクラス [インタビュー]

角川博.jpg◆新曲「しぐれ橋」が好調な角川博。来年でデビュー37年目に入る。このところ大きなホームランからは遠のいているが、コンスタントにヒットを飛ばす中距離ヒッターとして安定したCD販売枚数を伸ばしている。角川演歌の熱烈なファンが彼を支える。切ない女心を歌わせると右に出る物がいない、と言われるほどの歌唱力は天下一品と賞していいだろう。





しぐれ橋.jpg









 先月25日で58歳になったばかりだ。同じレコード会社では池田輝男と同い年である。
 「クリスマスと近いこともあって子供の頃から、誕生日と言ってもうれしく思ったことはありませんね」と笑わせる。
 周年などいろんな節目はもちろん、近づく還暦にもあまり意識しない。これが老けずに若さを保つ要因のようだ。

 キングレコードに移籍して10年。以来、発売した曲はすべて売上げベスト10に入っているという。今作「しぐれ橋」も堅調な売れ行きをみせており、カラオケファンをはじめ固定したファンからの支持を受けている。こうした厚いファン層が彼の強味なのだろう。

 「しぐれ橋」はしっとりとした叙情演歌だ。岡千秋のメロディーに、作詞は初めての峰崎林二郎。今までの角川演歌とは若干雰囲気が異なっているという。
 それでも切ない女心を表現する点は変わりない。
 角川は、高校時代には高校野球の名門・広陵高校で野球部に所属する硬派な〈体育会系〉男子であった。なのに、どこからその女らしさをかもし出せるのか。

 「梅沢富美男さんと同じですよ。ぼくは化粧をしていない梅沢さんかな。今まで女心を歌う楽曲を自然とたくさんもらってきたので、そのように作られてきたと思います」

 意識せずに歌に合わせて自然に出来上がったのだという。
 演歌は粘っこいイメージが強い。でも角川はそれをさらりと歌う。それが返って女性をうまく表現するのに適しているのかもしれない。

 「客観的にとらえて歌い、できるだけあっさりと仕上げるようにしています。あとは聴き手にイメージを作ってもらいます」
 それにしても、硬派と軟派のアンバランスが面白い。



 福岡で歌っているところをスカウトされた。今でも福岡は空気が合う土地だという。
 1976年4月に「涙ぐらし」で歌手デビューした。その年に第18回日本レコード大賞新人賞、第9回日本有線大賞新人賞などを受賞。NHK紅白歌合戦にも合計3回出場している。自他共に認める実力派歌手である。
 しかも女心を歌わせるとトップクラスの力量と言われる。そのように称したのは五木ひろしだとも。その五木が角川にキング移籍第2弾「風花の恋」を書いている。

 しかし最近はテレビの歌番組もなくなるなど、かつてのような派手に露出する機会も減った。そうした中でもう一段上へ登るのが今後の課題だ。
 かつては物まねなどバラエティー番組にも、名前を売るために意識的に出演していたが、それも「歌にはつながらない」とやめている。

 プライベートでは演歌は歌わないという。演歌はあくまでも仕事と割り切る。
 1月18日にはNHKラジオの「きらめき歌謡ライブ」、2月19日は「NHK日本のうた」に出演する。


[角川博オフィシャルブログ「歌舞いて候う」]
http://ameblo.jp/06hiroshikadokawa/




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