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神野美伽(キングレコード)  「吉本百年物語」4月公演をマスコミなどにプレ披露 金貸しお銀を熱演 [舞台]

◆創業100周年を迎えている吉本興業の歴史を描いた「吉本百年物語」のマスコミ向けプレ公演が、2012年4月10日、大阪・ミナミのなんばグランド花月 (NGK)で行われた。劇中で重要な役どころとなる金貸しお銀役をキングレコードの神野美伽が好演した。

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創業資金をお銀から借りる2人.jpg
家賃の取り立てに来たお銀と貧乏芸人(上)とお銀から開業資金を借りる吉本吉兵衛とせい

 公開されたのは4月13日から始まる4月公演(5月6日まで)。
1912(明治45)年の創業前から創業者の吉本吉兵衛の死までを描いている。100年間を月替わりの12本の芝居にして公演する。
 家業の店を倒産させるほど芸能好きの吉本を陣内智則、その妻で経営面で夫を支えるせいを国仲涼子が演じている。そのほか吉本興業の落語家、漫才師など、お馴染みのお笑い〈役者〉 が脇を固めている。

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お銀は徐々に、せいの商売の才覚に惚れ込んでいく

 神野は35年前、まだ子どもの頃、なんばグランド花月が「なんば花月」と呼ばれていた時代に、当時のバラエティーショー「ポケットミュージカル」に出演して、芝居のかたわら歌を歌ったことがあるという。
 神野は「それをきっかけに歌の道に進むことになりましたが、100年という節目に大事な役で芝居を演じさせて頂くのは、不思議な縁を感じます」と、感慨深げ。


第二文藝館.jpg 延べ3週間の稽古でこの日を迎えた神野は、芝居の出来栄えについては「全然ダメです。自分ながら腹が立ちます」と控えめ。
 お銀という役どころには「魅力を感じる女性ですね。自分とはまったく違いますが、魅力を感じるタイプの人です。明治にはこうした人がいたんですね」と、話していた。


 歌のオンステージはなく、今回は〈役者〉に徹し切ったが、劇中では一瞬ながらも端唄「からかさ」を披露する場面もあるなど、いつもながらの芝居達者な神野は、観るものを楽しませてくれる。









◆芝居は河内家菊水丸の河内音頭による新聞(しんもん)詠みの口上で幕を開けた。商売に失敗して無一文になった吉兵衛とせいの夫婦が、芸人が住むどぶ底長屋に移り住むところから始まる。
ふたりは今里新地の芸子上がりの金貸しのお銀に300円を借りて、寄席を開業する。1人5銭の木戸銭などせいのアイディア商法が当たって、次々に寄席を買収していく。

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賑やかに河内家菊水丸の新聞詠みの口上で幕が開いた

 そんな時、大手興行主の嫌がらせで芸人を引き抜かれるなど、創業以来順調だった商売は最大のピンチを迎える。

 再びお銀の手助けもあってピンチを逃れ、念願の一流寄席を手に入れ、南地花月としてオープンさせるが、そんな矢先に吉兵衛が死んでしまう。残されたせいは「日本一の興行主になる」と、天国の吉兵衛に誓う。

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出演者全員が揃ってフィナーレ

 プレ公演を終えた神野は、11.12の両日は、それぞれ福島県と新潟県でのコンサートに出演する。13日の初日からは5月6日までの19日間、NGKのステージでシコミカルな場面も盛り込みながらもシリアスな演技を見せてくれるはずだ。



[神野美伽 オフィシャルウェブサイト]
http://www.shinno-mika.com/
[吉本百年物語]
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/


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