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夏木綾子(キングレコード) デビュー20周年を記念 神戸でのプレミアムディナーショーに370人 [コンサート]

夏木2.jpg夏木綾子が、2012年10月28日、デビュー20周年を記念したプレミアムディナーショーを神戸・メリケン波止場のホテルオークラ神戸に、西日本各地のファン370人を集めて開いた。夏木は「歌人生も成人を迎えました」と振りそで姿で登場し「今までの27枚のシングルのパッケージに入れられなかった心と息遣い、生の声を届けたい」とあいさつ。デビュー曲の「浪花の母」から最新曲「雪のれん」までの代表曲と、カバー曲を含め全18曲を歌った。




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 夏木綾子は1993(平成5)年7月に、母への想いを歌った自伝演歌「浪花の母」でデビューしている。「私の周りには今も亡くなった母の影があり、節目節目にはいつも母が出てきます」と事前のインタビューで夏木は、このように話していた。
 そんな想いをすべて詰め込んだのがデビュー曲「浪花の母」だったわけで、もちろんディナーコンサートのオープニングの曲は、この曲であった。


 母と2人で福岡県を後にして大阪・新世界に移り住んだ。水商売はまったく初めてだったという母親がその街で始めたのは、パイプ椅子が5つほどのカウンターだけの小さな居酒屋だった。2階が住まいで、まだ小さかった夏木は階段の上から顔をのぞかせて、客と会話したり歌う母をいつもながめていた。まだカラオケもない時代で、客は手拍子だけで歌っていたという。

 キリシタンであった母親にとっては、夏木を育てるためとはいえ、居酒屋の切り盛りは勇気のいることであった。その母親がある時、美空ひばりのアルバムを買ってきて、良く聴いていたという。その中でも一番好きだったのは「ある女の詩」で、今では夏木の18番でもある。
 この日のカバー曲コーナーでは、メインステーシ対面の会場後方に設けられた小ステージで、この曲を歌い上げた。

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 口癖のように母親が夏木に言っていたのは「あなたが歌手になるのが夢なのよ」だった。その後、作曲家岸本健介のもとに飛び込んでデビューを実現させるが、岸本はその時に夏木に3つり約束をさせている。
 「人に名前を覚えてもらえる歌手になれ」「1年に1曲でも新曲を出せる歌手になれ」「アルバムを出せる歌手になれ」
 今日いずれも実現できているが、それだけに師匠である岸本とっては、20周年記念ディナーコンサートの開催を「本人以上に僕が喜んでいます」と感慨深そう。自慢のギターで夏木の母親が大好きだったもうひとつの曲「越前岬」を弾き語りして祝した。


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 この日はデビュー当初からの懐かしい写真も紹介されたが、ディナーコンサート会場になった神戸の地と夏木の縁は、テビュー当時に遡る。
 「浪花の母」でデビューした夏木は、すぐに1000カ所キャンペーンを全国各地で展開した。その際に神戸も訪ねた。それがきっかけで現在の後援会ができている。以来、強い付き合いがつづいているという。

 夏木は「浪花の母」をデビューして2年間歌い続けた。師匠の岸本からは「先(新曲)はないと思え」と、厳しく突き放され、それ1曲に専念した。その介もあってか「哀しみのどん底にいて自殺しようと思っていた人が、がんばろうと勇気づけられた」などといったユーザーの声が、彼女を逆に励ましてくれた。
 夏木はコンサートの終盤で「岸本先生からデビュー当時、歌手は歌が上手いのは当たり前、人の心を揺るがす歌手になりなさい、と言われました。それの実現に向かって、さらに新たな絆をしつかりと結んで行きたいと思います」と、抱負を語った。


 最後は景気良く「綾子 ONDO」を歌い切って「生の声を感じてもらって幸せです」と、20周年の喜びをかみしめていた。11月23日には岡山県津山市の津山文化センターで記念コンサートとディナーショーを開く。




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デビュー直後の夏木(左)の珍しい写真と、ギターの弾き語りを披露する岸本健介




インタビュー  デビュー20周年記念曲「雪のれん」(作詞・瀬戸内かおる、作曲・岸本健介)

夏木10.jpg--売れ行きは好調なようですね。
 「悲恋ものですが、決して悲しいだけの楽曲ではなく、歌いやすく、曲の流れは心地よさを感じさせてくれます。一度聴いて頂けると、きっと好きになってもらえるはずです。曲中の主人公の女性像が好き、とおっしゃて下さる人も多く、イントロも気に入ってもらっています」

--女性の支持が多い?
 「この曲の主人公は皆さんにとっても身近な女性なのではないでしょうか。だから曲に入りやすいし、現実味ある詞が、主人公の心をわかりやすくしてくれていると思います。一方、男性にとっては、憧れの女性じゃないでしょうか。誰もがひとつは持っている想い出にひたれるようにも思います」





--「雪のれん」とはきれいなタイトルですね。
 「まるで映画のタイトルか主題歌のようです。歌に登場するかめも通りの小さな店には、高倉健さんが現れる映画のワンシーンが想像されます。しかし、雪のれんなんて暖簾は実際にはありません。女性の心の内を表現する言葉で、暖簾の先には希望があるが、思い切ってその境界線を越えることができない心の痛みなんです」

--そんな心の深みを表現するには?
 「先ほども言いましたが、悲恋物語ですが心温まるように歌うのがコツです。希望や幸せ感を出すといいでしょうね」


[夏木綾子 オフィシャルウェブサイト]
http://natsukiayako.net/
[夏木綾子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10421

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