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原田悠里(キングレコード) ~ 明日への祈り ~ 原田悠里2012コンサート ノコギリ奏者サキタハジメと共演 [コンサート]

原田悠里1.jpg原田悠里が2012年10月30日、大阪市淀川区のメルパルク大阪で「原田悠里 2012コンサート」を開いた。毎年の恒例コンサート。今回は「明日への祈り」をテーマに、明日がもっといい日であるようにという願いを込めて、この日のために制作した同名のテーマ曲をはじめ、最新曲「倉敷川」、同じレコード会社の大先輩の二葉百合子から譲り受けた歌謡浪曲「特攻の母」など全18曲を歌った。




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 昨年3月11日の東日本大震災を境に日本はどこか、元気がなくなっているようだ。元気を取り戻したい、そんな想いを原田自身がコンサートに合わせて作詞したのが「明日への祈り」だった。
作曲は大阪出身で、今や世界を舞台に活動するまでになったノコギリ音楽の奏者、サキタハヂメに依頼した。

 原田はサキタのノコギリ音楽は以前からCDで聴いて知っていたというが、実際に生の音を聴いて「音がまるで天に昇っていくかのような絵が見え、その音色は今日よりはいい明日を願う祈りそのもののように感じた」という。


 コンサートではサキタの「赤とんぼ」の独奏などノコギリ演奏に続いて、原田が「明日への祈り」をサキタのノコギリ演奏に合わせて歌い上げた。この楽曲はCDには未収録だか、来週にもレコーディングする予定だという。

二葉百合子から歌い継ぐ「特攻の母」

 この日のコンサートのもうひとつの聴きどころは歌謡浪曲「特攻の母」であった。
二葉百合子が歌ってきたが、弟子の1人である原田が、鹿児島大学出身ということもあって「先生から歌い継いで欲しい」と託された。演奏時間は語りも入れると16分という長い作品だ。

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 「つい感情が入って、涙が出てきてしまいます」というこの楽曲は、鹿児島県知覧町にあった特攻基地の少年隊員が出入りする食堂の経営者、鳥濵トメさんをモデルにした歌謡浪曲。多くの隊員がトメさんを母と慕って死んでいったという実話に基づいている。

 直前に歌った朱里エイコのカバー曲「北国ゆきで」では黒いミニドレスで美脚を披露していたが、続く「特攻の母」では、二葉から譲られたという菊の柄が入った和服に早替りして、ステージを盛り上げた。

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「木曽路の女」から25年

 コンサートは毎年、東京と大阪の2会場で開催されている。大阪会場は東京に次いでの開催だが、原田のデビュー2曲目「木曽路の女」のミリオンヒットが、関西の音楽業界関係者の努力があったことから、彼女がこの日のコンサートを「東京はリハーサルでした。きょうの大阪が本番です」と、客席に向けて話したのも、かつての恩義を忘れない気持ちを表したものだった。

 そんな関西へのこだわりの表れなのか、2010年の平城遷都1300年を記念してリリースされた「古都旅情」では、関西のカラオケサークルから選抜された30人による「古都旅情を愛する合唱団」とのコーラスを楽しんだ。団員は男女混合で、いずれもピンクの揃いのTシャツで登壇。原田とともに歌声を響かせていた。

 大ヒット曲となった「木曽路の女」の時のように「順調な売れ行きを見せています」というのが、最新曲の「倉敷川」だ。倉敷の美観地区で撮影したプロモーションビデオの映像を背景に、旅情たっぷりに歌い上げた。

 「木曽路の女」から25年がたつ。今作は、木曽路-のように純情な女を描いた作品とは違いはあるものの、恋に悩む女の切なさは同じ。
 この新旧2曲を歌って原田は「初心を忘れずに、さらには百里を行くものは九十九里を半ばにする、といった想いを心に刻んで、1日1日を大切に歌手として精進したい」と、来年の大阪でのコンサートへ向けての意気込みを見せていた。


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原田悠里とノコギリ奏者のサキタハヂメ



[原田悠里 北島音楽事務所]
http://www.kitajima-music.co.jp/yuri/
[原田悠里 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10099




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