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「いい男!いい女!」の林好子  メジャー復帰を期して「くちびる哀愁」で活動再開  [インタビュー]

林好子.jpg◆27歳で島津ゆたかとデュエットした「いい男!いい女!」(キングレコード、1994年)が70万枚の大ヒットを記録した林好子が、10年間の長い休業を経て、再びメジャーを目指しての活動を再開している。「歳を重ねることで味が出る歌手を目指したい」と意欲を見せた。


 昨年、ローカルテレビ局の歌番組で歌ったのをきっかけに「もう一度、メジャー歌手を目指してみたい」と思うようになった。周囲からも「やってみたらどうだ」と声をかけて応援する人も現れたという。
 再デビューへ向けての新曲CDのリリースはこれからだが、10年前に出した「くちびる哀愁 / 夢酒場」を前面に出して、関西のラジオ番組に出演してアピールして歩く。





 林はかつてメジャーデビューする前、母親が兵庫県内で経営していたカラオケラウンジで歌っていた。知人に代わって急きょ、地元テレビ局のカラオケ番組に出場して優勝したのが人生を変えた。「歌手に」と強く後押しする人が現れ、東京の音楽事務所まで紹介してくれた。
 数ヶ月のレッスンを受けて、島津の相手役としてデビューが決まる、という超スピードでのデビューだった。
 歌手になるのは憧れだった。兵庫県内のカラオケ大会に出場したり、吉本興業関連の音楽学校へ通って練習を積んでいた。



 デビュー曲の「いい男! いい女!」は、みるみるうちに販売枚数が伸びて、70万枚という大ヒットになった。今度は「日本有線大賞」「演歌の花道」など、数多くのテレビ番組から出演依頼が舞込んで、あれよあれよという間にスポットライトを浴びる。

 沖縄を除く全国各地を歌って回った。「朝なのか、夜なのか分からない」ほどの、文字通り目も回るような忙しいさで、まったく地に足が付かない状態だった。誰の弟子になることもなく入った芸能界は、見ることすることすべてが初めてのことばかりであった。緊張とプレッシャー、不安が一度に彼女を襲った。


くちびる哀愁.jpg 「NHKの番組に出た時、今までテレビで見ていただけのあの小林幸子さんが立っていらっしゃいました。私は小林さんの次に歌うので、順番を待っていたのですが、それだけで緊張で心臓はドキドキでした」
当時を知る業界人も「彼女がカチカチの状態で固まって座っていたのを記憶しています」と、話している。

 出演したラジオ番組ではパーソナリティの何気ない一言がが胸に突き刺さって、落ち込んだこともあった。心を落ちつけなければ、と努力したが、それも限界がやってきた。
 ある日突然歌手になって、歌った曲か大ヒットして、訳が分からないままに走り回った半年だった。逃げるようにプロ歌手をリタイアして兵庫県の実家に戻ってしまう。


 再びカラオケラウンジで客を相手に歌う毎日に戻ったが、カラオケラウンジは6年前に閉めた。すると時が経つに従って、歌手への未練がふつふつと顔をもたげてきた。ローカルテレビ局やケーブルテレビ局の番組に、徐々に出演するようになったのも、その頃からだった。
 「いい男! いい女!」を知る人たちからは「再度メジャーを」と期待がかかる。
そうした声に押されて「同じ失敗をする精神的なモロさもなくなったし、バックアップしてくれる人もいる。もう一度頑張ってみよう」と、林は今、決意を新たに1日も早いメジャー復活を夢見ている。



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なにわのヒバゴン

こんにちは。ベテランゆえに歌唱力は十分ですし、最近は関西出身らしい天然?ボケさを惜しげもなく発揮するニューキャラぶりにも磨きが掛かっています。今年辺りが勝負の年。全身全霊を込めた‘一曲入魂’に期待したいですね。
by なにわのヒバゴン (2016-02-13 03:03) 

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