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小林幸子(サチコプレミアレコード)  話題曲「茨の木」でさちこデビュー  ファン1人ひとりと会話交わしてのサイン会も [インタビュー]

幸子5.jpg◆今年はNHK紅白歌合戦への出場は叶わなかった小林幸子だが、2012年10月17日に出した新曲「茨の木」の店頭での売れ行きは、依然と上位をキープしている。演歌以外のファン層、歌謡曲でもない、J-POPでもない新たなファン層がCDを買っており、明らかに新しい客を生み出している。新しいメディアへも積極的に顔を出していることもファン層の拡大につながっている。インターネット媒体など新しいメディアの取材にも積極的に対応し、動画中継配信「ニコニコ生放送」では若い層へ向けて演歌をアピールした。今年は当たり前に思えたことが、決して当たり前でないことも知らされたという。「神様がリセットさせてくれたようだった」と<さちこデビュー>を印象付けた年だった。



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 リセットして臨んだ小林の新曲「茨の木」は、東京など一部のCDショップではヒットチャートの上位にランキングされている。今までにない、きめ細かな店頭キャンペーンなど草の根的な展開が功を奏している。
 関西でも大阪府枚方市のTSUTAYA枚方駅前本店や大阪市北区のタワーレコード梅田NU茶屋町店、大阪府豊中市の千里セルシーで歌唱キャンペーンを行って、たくさんの人たちを集めていた。

 千里セルシーでは生憎の土砂降りの雨にもかかわらず、会場では500人を上回る人たちが、傘をさして真剣に歌に聴き入る姿が見られ、人びとの関心の高さがうかがえた。

 「新曲は自分自身を歌った自分詞じゃなくて、がんばって生きている人たちすべてに向けてのメッセージソングなんです」というものの、やはり<さっちゃんガンバレ>の応援歌に聴こえてくる。
 それがCDの売れ行きに反映されているようにも思える。

 「茨の木」は、作詞作曲をした歌手で音楽家のさだまさしが、心の中に出来あがっていた楽曲に、小林の心の内を盛り込んでメッセージ性の高い作品に仕上げたものである。大ヒット曲「おもいで酒」が彼女にとって大きな エポック作品になったように、「茨の木」もまたエポックを作る作品となりそうな勢いなのだ。


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 事務所問題をはじめレコード会社日本コロムビアとの契約解除など、いろんな逆風にさらされていた小林だったが、それに対しては一切のコメントは控えてきた。そんな時に力を与えくれたのは、30年来の友人だというさ だまさしで、「いい歌を歌っていれば必ず結果は出る」と、小林にエールを送り続けてきた。
 小林が<さだにい(兄)>と呼んで慕うさだには、かねてから「デビュー50周年の時には記念曲になるようなものを作ってね」と話していた。そんな時にさださから提供されたのが、さだ自身が作詞•作曲した「茨の木」であったのだ。

 ワーナーパイオニアに所属していた小林が、200万枚という大ヒットの「おもいで酒」で演歌歌手としての地位を確立するきっかけを作った1979年、同じレコード会社だったさだも「関白宣言」が160万枚という大ヒットを飛ばし、広く名前が知られるようになっていた。
そんなことをきっかけに、ふたりの親交が深まっていった。


リセットしたさっちゃん

 小林のエポックはいろんな所に現れている。
 ステージまで濡らす雨が降る中、小林は千里セルシーの会場で「茨の木」など3曲を歌ったが、その後のサイン会は、明らかに今までのそれとは違っていた。

 「CDを買って頂いた人たち1人ひとりの顔を見て、言葉を交わしながら、1枚1枚サインしていきました」
 まるで新人歌手のように、丁寧に接したのだ。
 こうしたサイン会が増えてきた。
 するとファンからは「きのう離婚しましたが、頑張ってます」といった話や「脳梗塞で倒れたけれど、今、リハビリをしているところなの」など、たくさんの身の上話が聞こえてきた。もちろん以前にもあったのだろうが、それに耳を傾ける余裕ができたようだ。

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 「自分よりももっと大変な人たちがたくさんいらっしゃる。頑張らなくちゃ、と思えてくるんです」
 「それをさだ兄に、そうした変化を話すと『さっちゃん、デビューしたね』って言われたんです。人間100人いたら悩みも人それぞれ。人生を再確認する舞台に出たということでしょうね。好きな歌をうたわせてもらって、人生勉強ができるなんて有難いことですよね」


幸子7.jpg こうした思いがどんどんと小林を新たな試みへと駆り立てている。
 ニコニコ動画の「ニコニコ生放送」に出演したのもそうだ。普段は演歌とは無縁な若者がたちが多く視聴しているが、この日は1時間あたりのアクセス数が2万件を超えるといった、驚く事態を引き起こしたという。
 若者に小林幸子を見せて、これが演歌とアピールしたのだ。今まで通りでは考えられなかったことである。

 きのう12月5日は、小林の59歳の誕生日であった。
 新しくリセットされた小林幸子の誕生の日でもあるよだ。




[小林幸子  幸子プロモーションオフィシャルサイト]
http://www.sachiko.co.jp/








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