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山口ひろみ(テイチクエンタテインメント)  好評な新曲「小雪のひとりごと」 小雪になりきらずに小雪を歌う  北島三郎直伝の歌唱でファンの心をつかむ [インタビュー]

山口ひろみ.jpg◆相手が受け取りやすい球を投げることが大切だよ ― 師匠、北島三郎山口ひろみの新曲「小雪のひとりごと」の歌唱にそんな注文をした。歌に置き換えると聴く人の心に、ごく自然にすっ~と入って行く、そんな歌い方である。北島は「それが出来ないと伸びないし、歌手として生き残れない」とも付け足した。ファン待望の新曲が世に出るまでには、そんなエピソードも隠されていた。発売後の売行き好調なのも、そうしたアドバイスが生かされているからであろう。


小雪のひとりごと.jpg









 「小雪のひとりごと」は、山口が北島の楽曲をカバーして歌った「その名はこゆき」(2012年1月)の続編である。正確には前作のこゆきは、札幌・すすきのの店で働く4、50代のママの源氏名。新曲の切ない恋に破れた、まだ20代前半の若い小雪の後の姿である。
 今作は<こゆき>になる前のエピローグを歌っている。儚げで純情な小雪は、男が彼女に嘘をつき去っていったとも知らずに、じっとふた春も待ち続けた、そんなうぶな女性なのである。

 新曲「小雪のひとりごと」は、昨年12月11日に発売された。その直後から反響は大きいという。前作「年上の女やけれど」がブルース調の楽曲であったことから、山口らしい演歌を待ち望むファンは多かったのと「カラオケで歌ってみたい歌詞とメロディー」という人たちも多いという。それ以上に「その名はこゆき」の続編を2年間待った人たちの多くが飛び付いたのも大きい。

 山口は新曲を師匠の北島の教えに忠実に、自らが小雪に成りきるのではなく、傍観者の目線で淡々と歌っている。それが人の心に入っていくためには欠かせないという。
 「先生の歌を聴いていると、登場人物を俯瞰して歌っています。レッスンではそれを厳しく指摘されました。出来ませんとヒステリーを起こしたこともありましたが、最終的にはそれが出来たんです」




 「実は私、コンプレックスの塊なんです」と、デビュー12年の山口が吐露した。その弱みを補おうと一心不乱に難題に挑んでいくのが彼女の長所なのだろうが、それを仕組んでいるのは北島だととも彼女にはわかっている。

 「どうしたら山口ひろみが、一皮もふた皮もむけてステップアップさせていくかを、ちゃんとプロデュースしてもらっています。歌手として素晴らしい環境にいると思います」

 それをはっきりと意識したのは、実は昨年の紅白終了後、事務所のメンバー全員がホテルで北島を出迎えた時だったという。
 「今まで当たり前の存在に見えていた先生の偉大さに改めて触れ、アドバイスに応えなければと痛感した」と山口。

 「小雪のひとりごと」は、師匠秘伝というしゃくり上げるように歌うなどを取り入れている。これは北島オリジナルの「その名はこゆき」でも同様であったが、新曲は極めて前作と似通ったところがある。
 山口は「確かにそれを意識したメロディーになっています。でも私のオリジナルなところもちゃんと入っています」と笑う。

 すでに小雪の次作が考えられているという。果たして小雪(こゆき)の人生は如何に。請うご期待 ― といったところである。


[山口ひろみ オフィシャルサイト]
http://www.kitajima-music.co.jp/hiromi/
[山口ひろみ テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/yamaguchi/




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