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鏡五郎(キングレコード) 新曲「修善寺の宿」  女唄で和色の演歌を歌う 代表曲へと意欲 [インタビュー]

鏡五郎.jpg鏡五郎が2014年1月に出した新曲「修善寺の宿」が、オリコン誌の演歌チャートで初登場5位にランキングされるなど、好調なスタートを切っている。こんな歌が歌いたかったという鏡さん。タイトルも自らで決めたという熱の入れよう。「これが売れなかったら、何を出してもダメだと思う」というほどの惚れこみようである。カラオケでも長く歌われる、鏡の代表曲になりそうな楽曲だ。









 3月4日にNHK歌謡コンサートで「修善寺の宿」を歌い、5日にはNHKラジオきらめき歌謡ライブに佐々木新一、池田輝郎とともに<佐田鏡五一郎>として出演。ソロでは新曲を歌った。16日にはやはりNHKのBS日本のうたでも歌う。
 「こうして歌わせてもらうのはまるでオリンピックにでも出るようです。他と違って緊張感がありますね。歌にはゴールはありませんが、しっかりと歌うだけです」

 歌手になって47年、キングレコードに入って29年になる。キングのヒット賞は30回も受賞し、最近は19年連続しての受賞である。そんな実績のあるベテランでも、NHKに出演するということは特別なことなようである。

願いかなった自信作


修善寺の宿.jpg 「修善寺の宿」は、男が歌う女唄である。3年前から作ってほしいと働きかけていた。
 歌手歴47年というキャリアだが、女の情念を表した女唄を歌えるようになったのは「ここ10年のこと」だという。表現するということが、いかに難しいのかを表しているようだ。
 今は着物を着て歌う男性歌手は少なくなったが、鏡は舞台衣装も着物にこだわり続けている。

 それというのも和の世界を演出し「女」を際だたせようという思いからだ。去年、ユネスコの無形文化遺産に登録された和食に引っかけて、自ら歌う演歌を<和色(わしょく)の演歌>とも呼ぶ。

 日本情緒たっぷりに、ゆったりと流れるメロディー、歌詞には鏡が大好きな温泉も出てくる。
「こんな僕にピッタリな歌はない」と大喜びである。
 「歌っていても気持ち良く、とくに日本調を好む人にはしびれるでしょうね」

きらめきむ歌謡ライブ.jpg
NHKきらめき歌謡ライブに出演した佐田鏡五一郎、左が鏡五郎


 地名が付いた歌を歌うのは初めてだという。歴史のある伊豆・修善寺の町を舞台に、竹林や眉月、湯の里といった修善寺を表す情景も盛り込まれており、聴いているだけで湯の宿で切なく一夜を過ごす女の姿が浮かんでくるようだ。

 「修善寺をタイトルにした歌は、香田晋さんの『修善寺しぐれ』、宮史朗さんの『雨の修善寺』といったぐらいで、意外と少ないんです。でも修善寺が持つイメージや実際の情景などから、ぜひともタイトルに付けて歌ってみたかった」

 この楽曲にはイントロが45秒もある。篠笛、琴、鼓の音も入っている。踊りを意識したものだという。踊りの所作を付けやすい作りにもなっているのもそのためだ。
 そこに47年で自分なりに編み出したという<ひねり歌唱法>で、鏡の女の世界を演出する。

 鏡はこの歌で31曲目のキングヒット賞をねらう。そして自らの代表曲とするほどの手応えと、演歌好きな人たちからの反響の大きさを感じ取っているところだ。





[鏡五郎 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10398



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