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川野夏美(日本クラウン)  新曲「雲母坂 ~ きららざか ~ 」  ステップアップを感じさせるドラマチック演歌 [インタビュー]

川野夏美.jpg◆デビュー17年目の川野夏美の今度の新曲は、まるでテレビドラマでも見ているような切ないストーリーの「雲母坂 ~ きららざか ~ 」。昨年12月3日に出たばかりだ。1年以上歌った前作「悲別 ~ かなしべつ ~ 」に続く<ドラマチック演歌>と、レコード会社の日本クラウンは呼んでいる。北の果てを舞台に悲しい別れを歌う前作から一転して、陽だまりの中に移して歌う彼女は、1曲1曲と確実にステップアップしている様子を感じさせてくれる。











 タイトルは「雲母坂 ~ きららざか ~ 」。京都から比叡山を登る古道が舞台かと思えば、それとは違って作詞の仁井谷俊也による架空の坂であるらしい。
 記者は学生時代に友人たちとその雲母坂から比叡山を目指したが、途中、道に迷ってあわや遭難かと周囲を騒がせたことがあった。しかも新曲はそんな道を人生にたとえたステレオタイプな応援歌ではなかった。

 かぐや姫の「神田川」のアンサーソングのようにも感じさせる。
 かつて同棲していた男性とはすでに分かれて久しいが、その頃暮らしていた町をひとりで歩くと、切なく昔を想い出すというストーリーである。
 1970年代を今、思い返すといった内容だが、当時、漫画雑誌では「同棲時代」が人気を集め、学生にも同棲ブームが起こったほどだ。

川野よると「歌の舞台は東京・落合あたりの安アパートらしい」という。物は豊じゃないけれど、愛し合う2人にはそれで十分だったという頃を思い起こす、まさに「神田川」世代の後日譚である。

「そのような経験はありませんが、あの時のやさしい感触を想った時、ふとかつて住んだ町を訪ねて思い出に浸る、私にもわかるような気がします。女性は一般的に過去を引きづらないと言われますが、そんなことはなく過去に想い出に浸る人はいますよ」


川野夏美・雲母坂.jpg 目新しいストーリーではないが、前作「悲別 ~ かなしべつ ~ 」とはまったく違って、明るい日差しのドラマを感じさせる。
 川野も「前作とは温度が違うように感じますね。今作は暖かい陽だまりの中を主人公の女性がひとり歩く景色が浮んできます。昔を思い返しながらも、そこには暗い想い出はどこにもありません」と、感じ取っている。

 一昨年11月に出した「悲別 ~ かなしべつ ~ 」は、高い人気に支えられて1年余の間歌い続けた。「悲別」は倉本聰脚本のTVドラマでロケ地となった北海道・函館本線の上砂川駅の別名でもある。歌は、それを原案として作られたということもあって評判を博した。
 「予想以上にカラオケで歌われるなど、じわじわと人気が出てきました」と川野。
新曲「雲母坂 ~きららざか~ 」は舞台こそ変えているが、そのドラマチックさはそのまま受け継いでいる。


 それだけにファンの今作への期待も大きい。
 川野は「応えられるように頑張りたいです。数年でデビュー20周年を迎えますが、そうした時にこのような楽曲を歌わせていただいて感謝です」と話している。







[川野夏美 オフィシャルサイト]
http://www.crownmusic.co.jp/artist/kawano/wn.html
[川野夏美 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/kawano/profile.html



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