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島津悦子(キングレコード) 「惚れたのさ」 初の男歌 何でも表現できる歌手でありたい [インタビュー]

島津悦子.jpg島津悦子は、生まれ故郷の鹿児島と気候、風土はまったく違う金沢で12年前から暮らし、東京との間を往復する生活を続けている。ゆったりと時間が流れる金沢は「自分を見つめなおして、ほっと糸を緩められる所です」と島津はいう。そうした生活の中で昨年、デビュー27年目で初めて男歌を歌うことになった。2014年10月22日に出した「惚れたのさ」がそれである。「歌手として常に新鮮な<食材>でありたい、私を料理してください」と、新たに彼女を担当することになったキングレコードのディレクター、中田信也にそう言った。カップリングは石川県観光大使として初の石川県応援ソングの「かがやきパラダイス」。今年3月に金沢まで新幹線がやって来るのに合わせた作品だ。






 「惚れたのさ」は昨年11月のキングレコード社内での売上げランキングNo.1に選ばれた。島津にとっては最近にない出来事だった。
 この評判の良さの理由は何だろう。「初めて歌った男歌でイメージチェンジしたわけですが、その作品が受け入れられたのでしょうね」と島津は説明する。

 この作品から島津の担当ディレクターは中田に変わっていた。彼女に男歌を歌わせるのは中田の発案であった。
 「まったく世界観が違う男歌には最初は驚きました。でも可能性があるのであれば、ひとつでも多くの引き出しは欲しいと思い、歌う決心をしました」


島津悦子・惚れたのさ.jpg 作詞、作曲は前作の「浅野川春秋」と同じメンバーだった。しかし作曲家の徳久広司は前作とはまったく逆の「演じて、感情移入して歌って欲しい」と要望していた。
 キーを下げて、太く深い声を意識して歌ったが、男(歌)を演じるのはやはり勝手が違う。中でも島津にはサビの部分の ♫ 惚れたのさ 惚れたのさ 〜の表現が難しく感じられた。そこで女性が歌う男歌の手本に、と手に取ったのが美空ひばりが歌った「おまえに惚れた」「しのぶ」などだった。

 何度も繰り返して聴いた。そうすることで自分のもにすることができるからだ。
 「ひばりさんには声の色が幾つもあって、どのような歌でもご自分のものにされています」
 それだけにそれを聴くのは、何にも増していい勉強になる。

 ♫ 惚れたのさ 〜 はそれぞれ二度繰り返す。
 最初は<俺に付いてこい>と、ストレートに女性に気持ちをぶつけるような気持ちを込めて。次は包み込むような男の優しさを感じさせる。そんな♫ 惚れたのさ 〜 を「強さと優しさを歌分けています」と島津。

 カップリングの「かがやきパラダイス」は、1番から4番まで石川県の名所が歌われている。3月14日に北陸新幹線が金沢まで開通するのにあわせて、島津が「石川県を応援するような歌を作って欲しい」と中田に頼んだ。
「かがやき」はやって来る新幹線の列車名である。「こんあお願い、最初で最後かもしれない」という島津は、鹿児島県生まれの自分を観光大使として受け入れる石川県への恩返しのようでもある。

 東京ー金沢間は2時間30分を切るという。地元の歓迎ぶりは大きい。それを盛り上げるかのような歌が「かがやきパラダイス」なのだ。カラオケで歌っている子供たちもいるという。
 島津は「大人から子供までに大合唱してもらえるとうれしいですね」と、話している。




[島津悦子 オフィシャルサイト]
http://www.shimazu-etsuko.net
[島津悦子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10397

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