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佐々木新一(キングレコード) 「花嫁峠」 穏やかに幸せいっぱいの娘の花嫁姿を見送る父親を歌う デビュー50周年 [インタビュー]

佐々木新一2.jpg◆嫁ぐ娘を見送る父親を歌った歌は少なくはないが、こんなにゆったりと流れるメロディーは他にないかもしれない。穏やかに娘を見つめる父親と幸せいっぱいに包まれた娘の顔が浮かんでくるようだ。東北訛りの佐々木新一の歌声がそれを一層増幅させる。去年9月に出た「花嫁峠」である。関口義明の詞だがキングレコードのディレクター中田信也の手もとで6年あまり眠っていた作品だ。佐々木の紋付き羽織袴姿のジャケット写真も初めてで新鮮だ。









佐々木新一

 「これだけゆったりとほのぼのとした曲なのが、一番の特徴ですね。発売のタイミングを見計らっておられたようですね」
今、佐々木はデビュー50周年を迎えている。去年10月には東京都内のホテルで賑やかに記念ディナーコンサートを開いている。「花嫁峠」は50年という自らの長い歌手生活をねぎらい、歌詞にもある ♫ 永く仲よく 達者で暮らせ 〜 と、これからも続く歌手人生へのエールでもあるようだ。

 関口は「あゝ上野駅」の作詞家であることでも知られているが、3年前に72歳で亡くなっている。
 佐々木は「里ごよみ」「遠い空だよ故郷は」といった関口作品を歌ってきた。今作同様にいずれもふる里青森を想う望郷演歌でもある。
 「ファンからは『里ごよみ』以来、いい歌(詞)が続いているけど、だんだんと歌が難しくなってるねー って言われるんですよ」


佐々木新一・花嫁峠.jpg 佐々木新一と言えば、やはり「あの娘たずねて」「君が好きだよ」を真っ先に思い出す。歌謡曲全盛の昭和40年代のミリオンセラーである。
 もう一度そんな歌を期待したいですね ー と話を向けると、意外にも「そこそこ売れるといいです」と笑うだけだ。
 「詞、曲、アレンジが時代にマッチしただけですから」
 それでも2020年の東京オリンピックまでは歌手でいたいという。それまで楽しく自分の歌を歌っていきたいと、多くを望まない。




 その想いを実現させるかのように今年、易しい旋律で昭和のにおいいっぱいの懐かしさが漂う歌を出したいと構想を練る。キングレコードの大先輩である三橋美智也、春日八郎に憧れて歌手になっただけに、ふたりが歌った歌に近づくことを目指す。
 「時折、カミサンとカラオケへ行って両先輩にご挨拶をするんです。でも(歌は)まだまだだなぁ。キングの柱の一本でも建てられように頑張れ、と叱られています」

 カップリングの「岩木川」は、青森県の津軽平野を流れる岩木川を歌った望郷演歌である。こちらは作詞が下地亜記子。




[佐々木新一 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=12584

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