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夏木綾子(キングレコード)  初のワルツ演歌「雨がたり」  夏木流歌唱にうっとりのファン  [インタビュー]

夏木綾子.jpg夏木綾子が2015年3月25日に出した「雨がたり」は、彼女にとって初めてのワルツのメロディー。テンポもゆったりと歌うそれは、夏木自身をも心地よくさせる。デビュー31作目になるこの歌にも「夏木流」と自ら呼ぶ、彼女ならではの静かに歌い上げる歌唱がちゃんと盛り込まれている。これがなくては夏木演歌じゃない、とうなずくファンをうっとりとさせる。

 夏木には雨にまつわる恋物語を歌った作品が少なくない。2005年の「あじさい雨情」にはじまり「おんな雨」(09年)「博多雨」(10年)と雨シリーズが続く。そして今作が第4作目となる。同じ雨であっても今度はどんな雨なのだろうか。







 「歌う人によって、いろんな雨を連想してもらえるでしょうが、私にとって『雨ものがたり』の雨は秋、それも晩秋の雨かもしれないと思っています。帰って来ない貴方を待って、心の中に降らす寂しい雨が似合うのは秋ですよね」

 窓際にひとり腰かけ、ポタリポタリと落ちる雨しずくを見つめながら「諦めましょうか・・・もう泣かさないで」と、つぶやく独り言。そんなシーンが浮んできそうだ。
 今作は初のワルツのメジャー楽曲。主人公は優しい女性である。それをゆったりと穏やかに歌う。それが聴く人の身体にスーッとしみ込んでいく。初めて聴いた人の多くが、心地いい歌と言うのもそのためだろう。

 「覚えもらいやすい歌ですね。雨がテーマですが湿っぽさがなくて、ワルツのメロディーが女性の気持ちを引き出してくれています。それがたくさんの皆さんに支持されるのでしょうね」


夏木綾子・雨がたり.jpg だからカラオケ喫茶店などでのキャンペーンでは自然と合唱になるという。多くの人に歌われるのは、歌って気持ち良い歌である。もちろん歌い手本人もそうでなくてはいけない。
 夏木は自分のどの歌でも「歌い上げるところが1カ所はほしい」と話しているように、自らが「夏木流」と呼ぶ夏木ならではの歌のサビを作っている。

 今作では2番にある ♪ 夢をひとりで 見るのはつらい ~ である。
「ストレートで分かりやすい表現でしょう。ここが一番好きなんです。ファンの方からも<この気持ち分かるわ~>といった声が寄せられています」
 さらに最後の行の ♪ 雨よ・・・雨々 もう泣かないで ~ でと、雨よ・・・で少し溜めて、最後に大きく歌い上げると歌はクライマックスに達する。


 東京の事務所にも全国のファンから応援の電話がかかってくる。
「レッスンで習ってきましたよ」「カラオケで歌ってきました」と、誰もが歌うのが気持ちいいと言わんばかりである。

 事務所でファンからの電話を受けることがある、この歌の作曲をした岸本健介は、思わず電話で歌唱のワンポイントレッスンをしたり、自ら歌いだすこともあるのだという。電話の向こうのファンも、作曲者が直々に指導を受けるのだから、さぞびっくりだろう。
 カップリングは「逢いたいナ」。やはり岸本健介の作曲だが、今回、ギター奏者で知られる斉藤功に変曲を依頼している。男唄だが「歌いやすい歌。しみる演歌になっています」と夏木。
これにもやはり夏木節が随所に散りばめられていることは言うまでもない。





[夏木綾子 オフィシャルサイト]
http://www.natsukiayako.net/
[夏木綾子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10421


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