演歌の鬼たちが歌った! 鏡五郎、三笠優子、三門忠司、千葉一夫、柳澤純子 「鬼の演歌祭り~昭和カラオケ四天王~」 [新歌舞伎座]
「鬼の演歌祭り」のラストは全員で「皆の衆」を歌ってお別れ
◆大阪・上六の新歌舞伎座に、2015年4月27日、鏡五郎(キングレコード)三笠優子(同)三門忠司(テイチクエンタテインメント)千葉一夫(キングレコード)柳澤純子(同)の演歌5人衆が勢ぞろいして、それぞれの最新オリジナル曲と昭和演歌の数々を披露した。この日一日限りの公演に、客席にはたくさんファンが四国や関東などをはじめ全国から詰めかけ熱い声援を送っていた。
「鬼の演歌祭り」の出演者たち(左から三笠優子、鏡五郎、三門忠司、千葉一夫、柳澤純子)
鬼の演歌祭り~昭和カラオケ四天王~といった、ちょっと風変わりのタイトルの催しは、去年から始まった新企画。歌の鬼、演歌の鬼たちを集めて、懐かしい歌、最新の歌などを披露して演歌ファンに楽しんでもらおうというもの。メンバーは前回の冠二郎に代わって、今年は初の女性の<鬼>として三笠と柳澤を加えての開催となった。
三笠優子
その三笠優子は痛めた膝など自らの体調を気遣いながらの熱唱ぶりを見せた。この公演に<鬼>として選ばれたことについて「やさしい鬼もいるというので」と笑っていた。「ほかの鬼さんと一緒に歌えたので楽しいステージでしたよ」とも。
彼女は6月10日には新曲「母恋い三度笠」を出すことになっている。伊豆を舞台にした台詞入りの股旅演歌で、股旅ものは「木曽恋い鴉」(1992年)以来だという。
鏡五郎
<鬼>のリーダー格で今年70歳になる鏡五郎は「中高年のお客さんに楽しんでもらえるように昭和の歌をたくさん揃えました」と話す。袴姿などスリーポーズを見せ、「大石内蔵助」の人情ものなどで見得を切ってみせ、さらには15年も続けているという恒例のハンカチプレゼントも飛び出してファンは大喜び。6月には船村徹作品の新曲を出す予定だという。
三門忠司
鏡とは同い年の三門忠司は「出演者全員の演歌へのひたむきな燃える心を見てもらいたい」と、ステージではいつもながらの冗談を交えながらのファンサービス。このところ演歌は元気がないと言われがちだか、そんな風潮も吹き飛ばす勢い。
自らもまだまだ歌っていくと元気なところを見せ「あと10年、健康や周りの条件させそろえば90、100歳までも歌っていきたい」と話して、ステージを楽しんでいた。
千葉一夫
男性メンバーで一番若手の千葉一夫(64歳)はこの日、石原裕次郎の「北の旅人」をカバーするなどした。「柳澤さんとのデュエットもあったなど楽しいステージでした。来年もぜひ出演したいですね」と話していた。たくさんの千葉ファンが客席を埋めて、抒情感たっぷりの歌にペンライトを振って声援。「愛知、三重といった東海や徳島、香川、愛媛など四国からもたくさん応援に駆け付けていただきました」
最新曲となつかしの演歌
ステージのオープニングでは、鏡が夫婦ものの「おしどり人生」、柳澤がデビュー曲の「あなたに片思い」、千葉がさわやかなブルーのスーツで「吉野川」を、三門は会場の手拍子を誘う「河内の次郎長」、そして三笠は大ヒット曲「夫婦舟」と、それぞれがオリジナル代表曲を歌ってあいさつ。
中盤のトークコーナーでは、デビュー当時のことなど想い出話を交えながら昭和の懐かしい歌を2曲ずつ披露。鏡は美空ひばりの「みだれ髪」、三門は高田浩吉の「白鷺三味線」、三笠は昭和11年に音丸が歌った「博多夜船」、千葉は師匠弦哲也の作品「おゆき」(内藤國雄)、柳澤は「大阪ラプソディー」など。
千葉一夫とデュエットをする柳澤純子(右)
終盤の第2幕では最新曲などオリジナルを聴かせた。
千葉は柳澤とのデュエット「恋の十字路」のほか最新曲「佃の渡し」なとを、三門は「雨の大阪」「人生一勝二敗」など、三笠は「木曽恋鴉」「望郷よされ」など、鏡は「黒髪しぐれ」「鏡川」などを歌った。
[鏡五郎]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10398
[三笠優子]
http://mikasa-yuko.co.jp/
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13439
[三門忠司]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/mikado/
[千葉一夫]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10093
http://www.a8k.jp/chiba_fc/
[柳澤純子]
http://junko-yanagisawa.cocolog-nifty.com/blog/
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