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竹川美子(日本クラウン)  新曲「居酒屋『みなと』」  デビュー13年目で新ジャンルへ挑戦 [インタビュー]

竹川美子111.jpg◆未年に生まれ、未年にデビューして、未年の今年、デビュー13年目を迎えている竹川美子が、居酒屋を人生の港にたとえた新曲「居酒屋『みなと』」(2015年6月3日発売)を歌う。ご当地ものを多く歌ってきた彼女にとっては新しいジャンルへ挑戦する作品だ。酒は飲める口で「30歳を越えてからお酒のおいしさが分かってきました」と頼もしい。とは言うものの居酒屋へひとりでは行くだけの<勇気>はまだない。この歌の世界を作るのにも「繰り返し詞をを読んで情景を想像しました」とも。プロモーションビデオ(PV)は、下町風情が残る東京・門前仲町の小さな居酒屋などで撮影した。カップリング曲は山形県舟形町の縄文炎祭り材を取った「縄文炎(ひ)祭」。みちのく歌謡文化連盟の募集作品である。






 人には行きつけの店というものがある。居酒屋にそうした店を持つ人も少なくはないだろう。そこで笑い泣き、愚痴を言ってみたりと、人は心の癒しを求めてやって来る。まさに船が出入りする港のようでもある。
 「居酒屋『みなと』」は、何処かの路地裏にありそうな、小さな居酒屋の女将の目で歌っているのだ。

 「歌の主人公は私よりも少しだけ年上の、哀しい想い出を大切に持って生きている女将さんですね。お店に安らぎを求めてやって来るお客さんをいつも待っています。この歌で居酒屋がお酒を飲むだけの場所でないことを、改めて知らされました」

 何度も何度も詞を読んで歌の世界を作って行った。詞は理解しやすい内容だが、♬ 入り船みたいにさ ~ と、1番からから3番まで、1行目の歌い出しは「 ~ さ」で留められている。師匠で作曲家の叶弦大は「ここは店の女将が第三者に語りかけるように、大事に歌うのがポイント」とアドバイスする。


竹川美子・居酒屋みなと.jpg 作詞は原文彦だ。今年設立50周年を迎えた日本作詞家協会の記念大賞受賞作品でもある。このような表現によって、歌に切なさがより感じられるようになるという。
 実はこうした歌い出しは竹川にとって初めてではない。デビュー曲の「江釣子の女」でも見られた。この時は「~ ね 」でとめていたが、非常によく似ている。

 「江釣子の女」はデビュー曲ながら20万枚を超える大ヒットとなっている。もしかしたらデビューして干支がひと回りした今年、彼女の周囲では再び大ヒットにつながるのではないかといった期待も大きい。キャンペーンでも「いい歌だ」と評判は高い。

「男性の方もたくさん歌ってくださいます。ワンポイント歌唱指導をすると、皆さんにスーッと覚えていただけるようです。歌う表現が難しいかもしれませんが、カラオケ好きな人には挑戦のし甲斐がありますね」

美子が変わる


 竹川のカップリングと言えば、このところ民謡調の楽曲が続いた。今回はそれもガラリと変えて山形県舟形町の「縄文炎祭」をテーマにしたもの。山形県南陽市にあるみちのく歌謡文化連盟が募集した作品である。日本最大の土偶「縄文の女神」(国宝)が出土した同町の遺跡近くの丘を覆う野焼きの炎を幻想的に歌ったものだ。


竹川美子・演歌ジャックス.jpg 竹川はデビュー曲が岩手県の江釣子を舞台にしていたように、東北を歌う楽曲が多い。舟形町では毎年9月に「若あゆまつり」が行われているが、3年前には竹川はこの祭りの歌謡ショーに出演して、クリスタル製の鮎の置物をプレゼントしてもらった。そんな縁もあって、今回のカップリングもそうしたいきさつで実現した。

 竹川が07年に福井県・東尋坊を歌った「越前かもめ」の取材で現地へ同行したことがあった。あの頃はまだデビュー4年目の頃。比べるとステージでの度胸も格段と高まった。12年の歳月は大きい。デビューして干支がひと回りしたが、何か想うところはあるのだろうか。
 「色んな歌や人との出会いがあり、好きな歌を歌ってこられたことは幸せです。人生設計など建てないのですが、歌手になれたのは父のおかげだったと思っています」




 小学4年の時、演歌が好きだった父親に連れられて「みちのく挽歌」を歌っていた綾世一美さんに会ったのが、竹川を演歌歌手への道を決定づけた。綾世から「すごくいい声ではずむように歌ってくれました。ありがとう」と話しかけられたことは今も耳に残る。

日々コツコツと前進する姿勢はその頃から変らない。そんな姿が「居酒屋『みなと』」を手にすることにつながった。
 「今までの自分になかったタイプの作品で、新たな挑戦であるとともに、竹川美子が変わっていくきっかけとなる1曲になるでしょう。大事に歌っていきます」
 変化する竹川が楽しみである。





[竹川美子 オフィシャルサイト]
http://www.havmercy.co.jp/takegawa/pg313.html
[竹川美子 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/takegawa/whats.html




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