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歌語り「女の昭和戦記」  10月に東京で公演  高橋樺子が歌い、高沢ふうこが戦争の記憶を伝える  もず唱平構成・演出 [舞台公演]

◆太平洋戦争は国策の間違いであったが、参政権を持たない女性はその国策に加わり、声を発することもできずに、ただ時代に弄ばれるだけだった-。戦争と平和をライフワークとしている作詞家のもず唱平が、原爆体験のある女性の個人史をもとに、語りとオリジナル楽曲や昭和の流行歌で、二度と愚かな戦争を繰り返すべきではないと訴える舞台公演「女の昭和戦記」を、2015年10月16日、東京・新宿の関交協ハーモニックホールで行う。

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「女の東京戦記」の東京公演を発表するもず唱平(左から2人目)


 もずの門下生で徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手高橋樺子 = 写真・下 = が、8月22日、大阪・道頓堀の道頓堀ホテルで初めて開いたディナーショー「戦後70年祈念 高橋樺子ピース&ラブサマーディナーショー」の席で、その内容を明らかにした。


高橋樺子2.jpg 今年度の第70回文化庁芸術祭参加公演で、もずが構成と演出をする。女優の高沢ふうこが語りを、高橋樺子が平和を祈念したオリジナル曲などを歌う。評釈師と名付けたナレーターを文化放送の番組「走れ歌謡曲」のパーソナリティー小池可奈が担当する。
 戦争中、父や夫、息子を戦場に狩り出されたことで、多くの女性は女手ひとつで家族を護らなければいけなかった。歌語りでは、そうしたひとりで戦争に翻弄された東北出身の女性の一生を綴る。

 語りを担当する高沢ふうこは演劇集団「ざ・えん」を主宰し、女優兼プロデューサーとして、今までに70を超える公演を行っている。当日は出身地の山形の言葉を織り混ぜて語るという。
 高橋樺子は東日本大震災復興支援ソング「がんばれ援歌」で5年前にデビュー以来、戦争と平和をテーマに歌い続けている。公演では、最新曲で原爆体験した母子の平和記念の歌「母さん生きて」のほか、世界平和を呼びかけるオリジナル曲「ドリナの橋」「サラエボの薔薇」「向こう岸」も歌う。

 歌には「ドリナの橋」など3部作を作曲した田中裕子がピアノ演奏とハーモニーで加わる。

 在阪にこだわり大阪発信の文化の大切さを言い続けるもずが、今回、東京で公演する背景には「東京発信でないと全国へ届かない」といったもどかしさがある。戦争を知る人たちが少なくなった今、同じ過ちを犯すべきではないことを呼びかけることで「数多くの人たちに戦争の愚かさを知ってもらいたい」と話している。

■戦争と平和をテーマに初のディナーショー■


 高橋樺子がディナーショーを開くのは初めてである。たくさんのファンを集めて歌う歌は、すべて戦争の悲惨さと平和の大切さを訴えるもので構成した。
オープニングはもちろん「がんばれ援歌」。出席した人たちは手を打つなどして会場を盛り上げた。

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初のディナーショーで歌う高橋樺子

 戦争と平和をテーマに歌い続ける高橋は、背景に非戦の呼びかけなどの想いを込めた数多くの昭和歌謡曲も歌っている。この日もサトウハチロウ作詞の「もずが枯木で」や、宮城まりこが昭和30年に歌ってヒットした「ガード下の靴みがき」、その翌年に島倉千代子が歌ったヒット曲「東京だョおっ母さん」、そして「九段の母」などを歌った。

 世界平和を呼びかけるオリジナル曲「ドリナの橋」「サラエボの薔薇」「向こう岸」や最新曲の「母さん生きて」「そんなに昔のことじゃない」も披露した。

 高橋は「平和は戦争をしないことだけではありません。災害や事故など私たちの生活を脅かすもののないことを幅広く指しています。10月の公演では、そんな社会を目指そうという想いを伝えられればと思います」と話していた。


[高橋樺子 オフィシャルサイト]
http://www.hanako-shriker.com/
[高橋樺子 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/takahashi_hanako.html







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