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道頓堀SUPER歌謡劇場 スペシャルゲストの末成由美(吉本新喜劇)が歌とギャグ誕生秘話を披露 [ライブ]

◆作曲家中村泰士氏によるプロデュースで一昨年からスタートし、大阪・道頓堀の小さなライブハウスで毎月開かれている「道頓堀SUPER歌謡劇場」が2016年9月20日の公演で、通算20回目を迎えた。吉本興業の末成由美やヒット曲「ホテル」で知られる立花淳一らをゲストに招いて開かれた。

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ステージに揃った第20回道頓堀SUPER歌謡劇場の出演者


 昭和歌謡を歌い継ぐとともに、大阪を歌謡曲の聖地にしよう-をテーマに毎月開かれているこのライブは、在阪の歌手を中心に毎回、楽しいステージが繰り広げられている。
 20回目にあたる9月20日には、末成由美立花淳一のほかにも上川しほ、来年デビューを目指す中村氏の秘蔵っ子・ブラジル日系3世で、歌唱力と妖艶さをウリにするエンジュが出演した。自ら歌うことも大好きな中村氏も自身で作詞作曲して佐川満男が歌って大ヒットした「今は幸せかい」(1968年)を披露して会場を沸かせた。

 メインゲストの末成由美は吉本新喜劇の役者である。「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」「インガスンガスン」などのギャグで笑を誘う芸が人気。この日はヨシモトの舞台に登場するゆみ姉(ねえ)とは打って変わって、別人のように淑やかな一面を見せてくれていた。
 と言ってもやはりヨシモトの芸人。ギャグが出ないはずがない。

末成由美.jpg
末成由美と中村泰士(右)

 ステージではそんなギャグが誕生した秘話も紹介した。
 「こんにちは」は、偶然に口から出て、共演者が上手く舞台でコケる演技を見せて笑いを誘ってから、頻繁に使うようになった。ところが「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」は「三日三晩、寝ずに考えた」という労作。
 訳の分からない言葉「インガスンガスン」は同じ吉本興業の役者、吉田ヒロから「買ったもの」だといって観客を笑わせていた。しかしその代金は「未だに支払っていない」というから、それもギャグである。


■多彩なキャリアのベテラン女優

 歌のステージであるからもちろんちゃんと歌も2曲を披露してくれた。大好きな1曲だという美空ひばりの「一本の鉛筆」(1974年)をアカペラで歌って会場の人たちを驚かせていた。これは、 ♪ 一歩の鉛筆があれば 戦争は嫌だと書く ~ と、広島への原爆投下を歌っている。作家の松山善三が作詞し、その年の第1回広島音楽祭で美空が発表した。

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 お笑芸人の彼女にそんなシリアスな一面が、と驚かされるシーンであったが、元々末成は日本舞踊の師匠であり、それからクラブ歌手を経て殺陣師となっている。それがきっかけで吉本興業に入ることになった。
 しかし「本当は松竹新喜劇に入りたかった」のだが、紹介者の「しばらく辛抱しろ」の言葉を信じて待っていると、気が付くと吉本在籍43年にもなっていたというベテラン女優である。

 かつてはクラブで歌っていたというだけあって、この人の歌の上手さは評判である。この日は美空ひばりの「哀しき口笛」(1949年)と欧陽菲菲の「ラブイズオーバー」(1979年)の2曲を聴かせてくれた。

 また今年7月に道頓堀SUPER歌謡劇場お出かけバージョンとして、奈良県生駒市で開かれた「第1回 いこま歌謡選手権」のカラオケコンテストで優勝した室屋雅之さん(パナソニック勤務)が「プロと一緒のステージで歌える」といった優勝特典で、「ヨイトマケの唄」(丸山明宏=現・美輪明宏)を歌った。







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