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永井裕子(キングレコード)  「松江恋しぐれ」 恋を忘れる出雲への旅 島根県をテーマにした6曲目の作品 [インタビュー]

永井裕子.jpg永井裕子が2016年8月に出した「松江恋しぐれ」は、山陰の島根県を舞台にした6作目の演歌。ひとつの県だけでこれだけの数を歌っているのは珍しい。永井は「ギネスものですよね」とアピールする。恋を忘れるための出雲路の旅は、いい日はきっとやって来ると希望の明日を感じさせてくれる。もちろん宍道湖、嫁ケ島、大橋川など小京都・松江の魅力を存分に味わせてくれている。カップリングは東京・谷中を舞台にした「谷中ほたる」



永井裕子・松江恋しぐれ.jpg









 ギネスに登録はする?
 「ステージでのMCで話したり、ひとりで盛り上がっているだけなんですけどね」
 と笑う永井は、2007年に島根県大田市を舞台にした「石見路ひとり」を歌ったのを皮切りに、2012年の「石見のおんな」まで、メイン曲とカップリング曲を合わせて5曲の島根県のご当地ソングを歌っている。シリーズ化は音楽評論家で音楽プロデューサーの小西良太郎氏の呼びかけもあって実現したが、それらはすべて同大田市が舞台になっている。それが縁で彼女は大田市観光大使にも任命されたとともに、たくさんの永井ファンを島根県で築いている。


 今回は舞台を松江市に移した「松江恋しぐれ」で、島根県の歌は6作目とになった。
 これだけ歌えばかなりの島根県通でもある。
 島根県と言えばやはり出雲神社は欠かせないだろう。10月は全国の神様が出雲に出かけていなくなるので神無月。まるで神様サミットのように全国から八百万の神が集まって来る出雲では、逆に<神有月>というそうだ。永井は毎年9月には、そこへの参拝を欠かさない。
 今年9月にも「再び島根県とのご縁を頂いたことへの感謝の気持ちを伝えるため」に出かけている。
 「実は去年の9月に、良いご縁がありますように、と参拝しているんですね。それが今回『松江恋しぐれ』という楽曲に結びついたわけで、お礼を言わずにはいられませんね」

 「松江恋しぐれ」。永井の楽曲では初めて作曲家の弦哲也氏が曲を書いた。
その弦氏が「まるでいぶし銀のような歌手」と評する永井。八百万の神も認める歌唱力抜群の歌い手である。それだけに新曲にかける意気込みも大きい。
 「思わず歌いたくなるような詞とメロディーです。出だしが大切で、声を前に出して歌います。これが決まればビシッと歌えます」
 よりたくさんの人たちに浸透するようにと歌の説明にも力が入る。


■下町谷中を舞台に恋物語

 カップリングの「谷中ほたる」は、その名の通りに東京・谷中が舞台である。
 江戸情緒あふれる街並みには外人観光客などの姿も多く見られる。そんな中、10月8日は恒例の谷中まつりが開かれた。永井も「谷中ほたる」をお披露目している。
 フォークタッチな曲調が下町谷中を軽やかに街案内してくれているようでもあるが、実はこの歌も ♪ 谷中の風は 片情け ~ とあるように、ひとり恋に苦しむ女性を歌った内容なのだ。ところが決して切なさ悲しさだけではないのが、この楽曲のおもしろいところでもある。

 これも作詞は「松江恋しぐれ」と同じさとうしろう氏である。本名は佐藤史朗。元東京新聞の記者で、「哀愁の奥出雲」(清水博正)で作詞家デビュー。このあと「雨の木次線」(永井みゆき)と、ふる里の島根県を舞台に書き続けている。
 2015年には東京の坂を舞台にした「東京坂道物語」(清水博正)を発表。「谷中ほたる」はそれに続く東京まち歩きシリーズとでも言えそうな作品で、東京の魅力をあますとろころなく見せ、それに恋物語をかけあわせている。



 どちらも「地元の皆さんが応援してくれている」(永井)だけに、デビュー17年目の彼女にとってもいつも以上に力の入る新曲である。来年6月21日にはデビュー20周年に向けた意気込みを見せる「永井裕子コンサート2017 夢道 Road to 2020」を、東京都千代田区一ツ橋の日本教育会館一ツ橋ホールで開く。


[永井裕子 オフィシャルサイト]
http://www.yuko-nagai.net/
[永井裕子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13787




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