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井上実香(キングレコード) 賑やかに父・井上竜夫お別れライブ  兵庫・尼崎  写真展も同時開催 [イベント]

井上実香.jpg井上実香が2016年12月2日、兵庫県尼崎市内で、10月に74歳で亡くなった父親で吉本新喜劇の役者だった故・井上竜夫さん(竜じい)のお別れライブを開いた。ライブ会場と同じビルでは、脇役30年の秘蔵写真や家族と撮ったものなどを集めた写真展(主催・井上竜夫お別れ会実行委員会)も行われ、たくさんの人たちが訪れて元気だったころの竜じいを偲んでいた。











 竜じいが生前、尼崎駅前の飲食街の一角で営んでいたスナックが「たっちゃん」。同じビルの6階にあるスナック・トゥインクルでお別れライブが開かれた。開演はすでに午後9時半も過ぎていた。店内は実香を本名で呼ぶ、「たっちゃん」の常連客など20人近い客で満席である。
 歌が好きで歌手になるのが夢でもあったという竜じいが、娘の実香とデュエットしてキングレコードから出したのが「ナイト大阪」だった。ジャケット写真は自分の店で実香と一緒に撮った。その写真は、カウンターでカクテルグラスを手に、ふたりで仲良く寄り添っている。

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 これが歌手になる第一歩となった井上は「父はレコーディング当日、キングレコードの方から酒でも飲んで勢いづけて歌ったら、と背中を押されて半ば酔っ払って吹き込みました」と、当時のことを思い出しながら、竜じいの写真をコラージュして常連客が作ったDVD映像をバックに、最新曲の「とまり木情話」を歌ってオープニング。

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 デビュー曲の「大阪恋みれん」から「逃げる月」「夢の風ぐるま」といったオリジナル曲のほか、リクエストにも応えてカバー曲を披露するなど約1時間余のライブは大盛り上がり。
 最初は客席近くで歌っていた実香も、歌が進むに連れてカウンターの中に移って、ノリのいい「六本木心中」(アン・ルイス)などを次々と歌唱。客も手拍子で応えるといった、楽しいお別れライブとなった。

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 「父は写真を撮るのが趣味でした」と実香。竜じいは生前にはたくさんの写真を撮っていた。しかし、それはまったく整理されておらず、何年に撮影したのかも分からないものが多いという。
 そんな中から百数十点を井上家から提供してもらった、常連客で作る井上竜夫お別れ会実行委員会によって編集された約5、60点が展示されたひと晩限りのお別れ写真展も、同ビル2階のスナック「たっちゃん」の空き店舗を利用して開かれた。

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 昭和32年に尼崎市内の中学時代に撮ったクラス写真から、曾我廼家五郎八の弟子で松竹新喜劇の兄弟劇団・新春座に出ていた20代の頃の若々しい顔も。その後吉本新喜劇に移るが、昭和42年頃のなんば花月でのポケットミュージカルスに出演する写真や懐かしい白木みのる、故・平参平たちとの写真も。コスプレをした珍しいものもあって集まった人たちの目を楽しませていた。

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 スナック「たっちゃん」の常連客が次々と訪れては「たっちゃんは三橋美智也の哀愁列車が好きやったなぁ」など、想い出に浸っていた。また、竜じいが息子のように可愛がっていた吉本新喜劇の吉田ヒロさんも姿を見せ、懐かしい吉本新喜劇の舞台写真を写真に収めていた。


[井上実香 オフィシャルサイト]
http://www.geocities.jp/mika_inoue_singer/
[井上実香 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=35548





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