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鏡五郎(キングレコード)  「おまえの涙」 51年目のデビュー曲 これが鏡五郎だ  多くが共感できる歌 [インタビュー]

◆51年目の新人歌手です。その<デビュー曲>でもある「おまえの涙」を誰もが知ってくれている歌にしたいーと、元気よくあいさつをしてくれたのは、今年6月で73歳になるキングレコードの歌手、鏡五郎。昨年、50周年記念ディナーショー・リサイタルを開き、今年は心機一転、1年生のつもりで歌う。新曲は「共感の持ってる歌」(鏡)とあって、オリコン初登場4位と出足好調で、ねらい通りにヒットの予感もするという。

鏡五郎2.jpg

 これが鏡五郎だ!
 そんな歌を1曲でも残したい。50年歌い続けてきて鏡は今、熱くそう思う。キングレコードに入った1985(昭和60)年からでも、64枚のシングルを出している。その楽曲も、威勢のいい男歌からしっとりとした女歌、さらには忠臣蔵のような時代もの、民謡もデュエットもある。通信カラオケには100曲以上が配信され、本人映像も30曲を超える。残された課題は歌手、鏡五郎の名前を後世に留めることである。
 そうした金字塔を打ち立てることは、紅白に出場する以上に名誉あることだと自認するほどである。

鏡五郎・おまえの涙.jpg 2017年2月に出した新曲「おまえの涙」は、まさにそれに一歩近づいた、とも感じさせるほどに多くの人に「これこそ鏡演歌」と、たくさんの人たちが共感を持ってカラオケで歌う。
 その「おまえの涙」。作詞は仁井谷俊也、作曲は山崎剛昭、編曲は南郷達也である。「今までの楽曲とは違って、誰でもが歌いやすいものを」という鏡の注文で出来あがった。



 ゆったりと流れる優しい歌詞とメロディーは、確かに従来の鏡五郎のイメージとは違い、少し物足りなさを感じる人もいるかもしれない。
 「前作の『宇奈月の雨』、そのひとつ前の『花火師かたぎ』などと、このところ難しい歌が続いていましたから、カラオケで歌ってもらうのも大変だったかもしれません」
 それ以上にこの歌、とりわけ男性が共感を持って聴いているようだ。コンサートでも女性の鏡ファンに混じって、男性が列をなしてCDを買っていく姿が多く見られる。
 鏡は「人肌を感じる歌が一番自分の気性に合っているようで、肩の力を抜いて歌えます。若い頃には難しかった笑顔で歌うことも、今は自然と笑って歌うことが出来るようになりました」と笑ってみせるのである。

 4月5日には、そんな集大成の2枚組アルバム「鏡五郎 ベストセレクション2017」も出す。「おしどり人生」(1989年=平成1年)から「おまえの涙」まで26曲を収録している。

■若い頃と変わらない声

鏡五郎・ベストセレクション2017.jpg 左手にマイクを持つ、歌う鏡のスタイルは、右足に重心を置いて<前かがみ(鏡)五郎>の異名の通りに前へ身を乗り出す。この際、決して身体の中心が振れることはない。「身体がぶれると歌えなくなる」(鏡)ためである。しかもステージを動き回る。
 これには頑強な足腰が必要である。それが「若い頃と変わりなく出ている」という声を作っている。その秘訣は何であろう。

 鏡は東京都内の閑静な住宅街に持つ自宅の地下室は、40~50人は収容できるという広さ。照明設備も整っており、普段は貸しスタジオとして利用しているが、空いている時には鏡はいつも歌の練習をしている。「ここで歌い込んで身体にしみ込ませています。練習の間は15段の階段を昇ったり降りたりで、これが結構身体を鍛えてくれるんです」
 というものの、カップリング曲「俺は浪花の暴れん坊」の歌詞に ♪ 酒と女が 可愛ゆてならぬ ~ とあるように、案外とそれが鏡の元気の一番の秘訣なのかねしれない。

 この自宅は亡妻と一緒に計画を立てて、15年前に建てた。1階は息女が営む喫茶店で、土曜、日曜日にはライブを開いている。鏡は「若い頃にはいろんな場所でキャンペーンもしましたが、演歌は大きな会場で歌うものだという意識があって、ここでは一度も歌ったことはないんです」と、目を細めている。





[鏡五郎 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10398




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