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川崎修二(徳間ジャパンコミュニケーションズ)   「風の挽歌」 シリーズ第3弾  好きだった人を想う男歌 [インタビュー]

川崎修二.jpg◆徳間ジャパンコミュニケーションズの歌手、川崎修二が、風シリーズの第3弾シングル「風の挽歌」を2017年4月5日に出した。今年10月にはデビュー15周年を迎える。還暦にはまだ早すぎるが、ジャケット写真ではラッキーカラーという赤色のジャンパーを着る。好きな色は黒だが、赤色の衣装は2010年の「おまえに逢えて」以来のようである。川崎修二の歌と言えばさすらい物、旅情物といったイメージが強く「寂しい男」の代名詞がピッタリとハマる。赤色はそんな印象を覆すかのようである。

 「風の挽歌」は13枚目のシングル。挽歌とは、亡くなった人を偲ぶ歌で、新曲では愛しい人を想い浮かべながら、ひとり酒を飲む男の切なさを歌っている。先日出演したラジオの歌番組でも「川崎さんの歌は寂しいイメージが強いですね」と指摘されたそうだが、本人は「普段は明るく楽しくやってます。しかもこの歌は、低い声で歌うのではなく、キーは高く、特に後半は高く歌ってるので、あまり暗くならずに、歌い切った感があります」と笑う。


 飲み屋のカウンターでひとりコップを傾けて酒を飲む男。そんな姿が浮かんでくるこの歌。寂しねぇ~といったナレーションが聞こえてきそうである。
 川崎がその主人公に成り切るのではなく、男の切ない気持ちを伝える第3者を演じて歌う。この楽曲では、その方が聴く人により想いを届けることが出来るのだという。

 そんな男の切なさを歌い続けて15年になろうとしている。
 しみじみと酒を飲みながらがは、演歌とムード歌謡が良く似合う。川崎は「雪国列車」(2014年)という楽曲を出しているが、そのカップリングで歌った「神戸の夜」は、ムード歌謡のテイストを取り入れた作品であった。
 ライブやコンサートでも「石原裕次郎のムード歌謡もカバーすることがある」というように、彼が目指すのは<ムード演歌>ということになるのだろう。

■7万キロのキャンペーン

川崎修二・風の挽歌.jpg 川崎が歌手デビューしたのは35歳の時だった。デビュー曲は「港物語」(2003年)。
 25歳で作曲家、叶弦大の内弟子として入門しているが、挫折して30歳で関西に戻っている。その彼を歌手デビューへと導いたのは、「風の挽歌」でも作曲を手がけているすがあきらであった。
 歌手を断念していた川崎は、その時、兵庫県内のラーメン店に勤めていた。独立開業を目指して、豚骨スープを作る厳しい修業にも耐えて、FC店ながらもようやく自分の店を持つまでになった。それでも歌への夢は捨てがたく、再びのチャンスを待ち続けていた。

 まるで演歌を地で行くかのような道のりだが、そのあたりの心情を、デビュー曲のカップリング「時の流れに」(2003年)やデビュー10周年記念曲として出した「大阪雨やどり」(2013年)に込めて歌っている。川崎はかつて高校時代の3年間、先輩の言うことは絶対で、しごきは当たり前という応援団に属していたが、それが彼に耐える力を付けさせたようである。

 歌手デビューしたからと言っても、決してそこも楽な世界ではなかった。自分で車を運転して全国のカラオケ喫茶店などへのキャンペーンの旅が待っていた。その時に付けられたのが<キャンペーン王子>の異名だった。今でも年間の走行距離は7万キロにもなるというから、王子の冠は外せないようである。
 「風の挽歌」を4月5日に出して東京、大阪など主要都市でのキャンペーンを終えると、再び全国へと駆け出す。

 川崎がハンドルを握りながら今、想うのは「歌手・川崎修二の名前をより多くの人に知ってもらうことは当然のことですが、先輩歌手の方たちも言っているように、デビュー15年は新たなステップを踏み出すチャンスの時だと思います」ということ。





[川崎修二 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/shujikawasaki/
[川崎修二 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/kawasaki.html





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