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真木柚布子(キングレコード)  「ホタルの恋」 ホタルになってきっと帰ってきます  演歌ミュージカル一人芝居の新作「知覧のホタル」の劇中歌 [インタビュー]

真木柚布子2.jpg◆キングレコードの歌手、真木柚布子が演歌ミュージカル一人芝居の新作「知覧のホタル」を2017年11月20、21の両日にわたって東京・渋谷の伝承ホールで行う。太平洋戦争中の実話をモデルにしたフィクションで、特攻機に乗って飛び立っていった若い飛行兵と女学生の悲しくて切ない恋物語に仕上げた。全編鹿児島弁での真木のセリフも見どころ。これと並行して制作されたのが、8月23日に発売されたシングル「ホタルの恋」。カップリングには11分半の「歌謡芝居 ホタルの恋」を収録している。








真木柚布子・ホタルの恋.jpg 鹿児島・知覧町にある富屋旅館。その前身である冨屋食堂には、明日は特攻機に乗って死んでいく運命にある若き特攻兵たちが、「お母さん」と呼んで慕い心のよりどころとしていた食堂の鳥濱トメさんがいた。そこでの彼らのエピソードはたくさん残っているが、「僕はホタルになってあなたの元に帰ってきます」と言って散っていった飛行兵の物語は、今までにも映画やドラマでしばしば演じられてきた。

 真木布柚子が歌と芝居で演じてきた演歌ミュージカル一人芝居の第5弾となる「知覧のホタル」もまた、それに材を取ったが、内容も登場人物もフィクションである。芝居では真木が女学生から80代の女性、特攻隊員の母、ナレーションと1人で4役を演じ分ける。
 中でも苦労したのが鹿児島弁であった。地元の俗謡として歌い継がれている「茶碗蒸しの歌」も、鹿児島弁で見事に歌っている。「イントネーションを覚えながら、セリフを覚えるのが大変」(真木)だった。

 鹿児島・南日本放送でラジオのパーソナリティーをしている女性から電話で指導してもらった。真木は「電話を録音して、それを繰り返し聞いて勉強しました」と、その苦労ぶりを明かした。

■命の大切さを伝える

真木柚布子3.jpg 真木が知覧を訪ねたのは去年の8月だった。仕事を終えて宿泊先に選んだのが富屋旅館であった。そこで見聞きしたのが、悲しくも虚しい特攻の話だったのである。ホタルになって帰ってくる、と言って女学生と永遠の別れをした特攻兵が、実際にホタルになって戻ってきた話もその時に聞かされた。

 「これを次の一人芝居にしよう、と衝動に駆られ、死んでいく若い特攻兵と女学生の恋物語が、出来上がっていました。偶然に宿泊することになった富屋旅館でしたが、今となってみると、それを演じるために導かれてきたような気がします」

 太平洋戦争をテーマにした真木の一人芝居には「九段の母」もあるが、それにも増して「知覧のホタル」では、家族を守るといった使命感とは裏腹に、本当は死にたくなかったという彼らの心の内を表現しようとしている。



 当時の女学生たちも、今では90歳近くなっている。亡くなっている人もいる。そんな今であるからこそ、真木は「戦争は決してしてはいけないと、後世に伝えていく必要があります。たくさんの人に『知覧のホタル』を見て、歌を聴いてもらうことで、命の大切さを伝えていけることを期待しています」と、話している。

■11月には特別公演

 一人芝居「知覧のホタル」の劇中歌が「ホタルの恋」である。カップリングの「歌謡芝居 ホタルの恋」は、知覧のホタルを11分半に縮めたもの。この中にも「ホタルの恋」が挿入されている。
「歌謡芝居 ホタルの恋を聴いてからホタルの恋を聴いてもらえると、一層感情が高まると思います」(真木)

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「ホタルの恋」を歌う真木柚布子

 富山県高岡市で9月10日に開かれたファンクラブ北陸柚子の会「真木柚布子まつり」でも、「ホタルの恋」「歌謡芝居 ホタルの恋」を披露している。18日には再度、鹿児島にも出かけて歌う。「北陸のファンの人たちにも喜んでもらいました」と真木が言うように、新曲の評判は良い。9月18日付のオリコン演歌チャートでも、18位と高ランキングを維持している。

 発売後初の大舞台での披露となる東京・伝承ホールでの真木柚布子特別公演では、約1時間の一人芝居と約2時間の歌謡ショーのステージに桜の花とホタルが舞う。





[真木柚布子 オフィシャルサイト]
http://www.yukomaki.com/
[真木柚布子 キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=12453






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