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ジャズシンガー 綾戸智恵、ちゃんと60歳でありたい NHK番組で還暦を語った

◆これまで積み重ねた60年の歳月が新たなエネルギーを生み出す ー 。
大阪出身のジャズシンガー 綾戸智恵が2017年9月23日、NHKのインタビュー番組「ここから」で、還暦を迎えて新たな意気込みを話した。後進の人たちにに向けては「私を見なさい、と言える人になりたい」と胸を張った。

綾戸智恵.JPG
綾戸智恵


 綾戸智恵がジャズシンガーとしてデビューしたのは40歳だった。2017年7月には、東京国際フォーラムでデビュー20周年記念コンサートを開いている。デビュー5年で開いた大阪城ホール単独ライブを満席にした時と同じように、会場を沸かせたという。


 3歳の頃からピアノに親しんでいた綾戸がジャズの道を進むきっかけとなったのは、中学の時、大阪・北御堂でのピアノ発表会に出演したことだった。その前日には尾崎紀世彦が大ヒット曲「また逢う日まで」で、日本レコード大賞の大賞を受賞して大歓声と拍手を浴びていた。

 「発表会では『エリーゼのために』を弾き始めたんですが、一向に拍手が起こらない。そこで片手を振り上げて、拍手が来るまで5分ほどイントロを弾き続けたんです。そうすると先生から、ジャズでもないのに煽ったらあかん、と注意されたんです」

 ならば、と決めたのがジャズの道だった。高校生になると母親同伴でジャズクラブに出入りするようになっている。

 こうした綾戸の物怖じしない性格はすでに小学時代にも見られる。
 自宅近くのあべの近鉄百貨店6階にあった楽器売り場でピアノを試し弾きをしていた時だった。それを聴いていた男性が「上手いやんか」と言って、小遣いをくれたのである。そこで次からは、ピアノの側にブランデーグラスを置いて弾くことにした。
 「すると売り場の人が来て、お嬢ちゃんここで商売したらあかん、って怒られたんですわ」

 大阪万博が開催されると2日も開けずに会場へ通い詰めた。アメリカの映画や音楽が好きで、憧れていたアメリカ人と触れ合いたいからだった。そしていよいよ高校3年の時には、アメリカへ1人で渡っている。
 こうした無鉄砲とも思えるチャレンジ精神は「先延ばしにしたらあかん」と言っていた母親の影響だったという。

 彼女はアメリカで結婚して33歳で出産して離婚する。日本に帰ってからは子育て、さらには母親の介護を経験を通して「人間の力って見えへんところから湧いてくんねんな。体重計にのっても<やりたい気>は出てこうへん」と、言わせる。

 60歳になって「(これからは)ゆっくりと下り坂を降りたい」という綾戸に、番組はこれからの生き方を訊いている。
 それに答えて彼女は「遠回りしながら、大きなやる気を持ちながら、ちゃんと60歳でありたい」と、強いバイタリティをみせていた。


[綾戸智恵 オフィシャルサイト]
https://www.chie-ayado.com/






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