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山内惠介(ビクターエンタテインメント) 新歌舞伎座で特別公演 2度目の座長公演 3月発売の「さらせ冬の嵐」も披露 [舞台公演]

◆ビクターエンタテインメントの歌手、山内惠介が2018年2月9日、大阪・上六の新歌舞伎座で、去年に続く2度目となる座長公演の初日の幕を開けた。今回は山本周五郎の小説「人情裏長屋」と「浪人走馬灯」を原作に、市川正が脚本と演出を担当した芝居「若さま走馬灯 ー 来馬信兵衛参る ー 」で、先月から稽古を積んできた立ち回りの成果を見せている。2部の歌謡ショー「山内惠介オンステージ ー若さまと貴公子 ー」では、3月28日発売の新曲「さらせ冬の嵐」を、客席まで雪を降らせる演出を交えて披露。郷ひろみ、西条秀樹、野口五郎の1970年代のトップアイドルで新御三家と呼ばれた3人のヒット曲もカバーしている。2月23日まで。


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「この世の悪を成敗」と立ち回りを見せてくれている山内惠介(中央)


山内惠介・さらせ冬の嵐.jpg 1部の芝居では、山内が着流し姿で徳利を肩にかけて花道から現れると、場内は一斉に<キャアー>と大歓声。歌謡ショーでもオープニングの「スポットライト」が流れると、客席では色とりどライトが揺れ、割れんばかりの歓声が沸き起こった。彼が自らを<演歌の貴公子>と呼ぶように、これはもう演歌アイドルそのものである。
 新歌舞伎座も「去年よりたくさんの人たちに来て頂いています。紅白連続3回出場の実績の効果が現れているのでしょうか」と、満足気であった。

 人情物時代小説の山本周五郎の作品が、山内の座長公演の原作になるのは、初座長の去年に次いで2年連続である。舞台は長屋、そこに住む山内演じる浪人信兵衛が、偶然に知り合った武家父娘を助けるとともに、父の汚名をそそぐために「この世の悪を成敗」と剣を取る。まさに時代劇の醍醐味ここにあり、である。

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2度目の新歌舞伎座座長公演は「まずまずの出来映え」でスタートした山内惠介

 山内自ら「まずまずの出来映え」という殺陣は、やはり時代劇には欠かせない。小刀が上手く鞘に収まらない<ハプニング>もあったが、山内は「客席の皆さんの笑いが逆に助けになりました。千秋楽へ向けて役を完成させていきます」と、話していた。

 大川橋蔵の次男・丹羽貞仁が浪人役、長谷川一夫の孫・長谷川かずきが長屋に住む大工の女房役で出演しているのも見どころだ。

■70年代のアイドルヒット曲から3月リリースの新曲まで

 座長お帰り 〜 客席からのファンの声に迎えられて、オープニング曲に続いて日替わりオリジナル3曲を披露。初日のこの日はデビュー曲の「霧情」「二十才の酒」「君の酒」と初期の楽曲を並べた。期間中には何度も足を運ぶというファンへのサービスである。

 幕間には篠笛奏者の佃康史も、日替わりで内のヒット曲を演奏する。この日は「風蓮湖」を吹くと、それに合わせて客席からは歌声が響いていた。

 さらには郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の新御三家の3人のヒット曲「よろしく哀愁」「ヤングマン」「私鉄沿線」など7曲を聴かせるのも、もうひとつの楽しみなところ。
 「子供の頃から演歌を聴いて育ってきたけれど、アイドル歌謡曲は僕の声に合っているようです」と、「ヤングマン」ではY・M・C・Aの振りを客席と一緒になって楽しんでいた。

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 〈けいちゃ〜ん〉のの大コールの中で、ラストは最新曲「愛が信じられないなら」から3月にリリースが予定されている「さらせ冬の嵐」までオリジナル6曲を聴かせた。新曲は作詞が松井五郎、作曲水森英夫、編曲馬飼野俊一。夢盤、笑顔盤、唄盤とそれぞれカップリング曲を変えて3タイプを発売する。舞台が北国とあって、ステージと1階客席の一部に雪を降らせた。山内は「皆さんと一体となってステージを熱く盛り上げることが出来た」と笑顔で話していた。

 また彼は「初日らしいスタートを切れてホッとしています。2度目の座長公演ともなると求められるものも多く、千秋楽まで期待に応えていきます」と、意気込みを示していた。


[山内惠介 オフィシャルサイト]
http://yamauchikeisuke.com/
[山内惠介特別公演 新歌舞伎座]
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20180209.html






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