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西田あい(日本クラウン) 新曲「愛が足りなくて」  ポップス調な歌謡曲  SNS世代へ向けて情報発信も [インタビュー]

西田あい.jpg◆日本クラウンの歌手、西田あいが、前作の「最後の頁」から1年10ヶ月ぶりの新曲「愛が足りなくて」を2018年8月に出している。哀愁歌謡バラードとも呼ばれる今作は、恋への迷いを切なくポップスタッチで歌っている。曲を手掛けたのは「愛が足りなくても」とカップリング曲「翔べない踊り子」共に、作詞は岡田冨美子、作・編曲が1980年代に上田正樹の「悲しい色やね」中森明菜の「北ウイング」などのポップスのヒット曲を数多く生み出した林哲司である。西田は「演歌・歌謡曲、ポップスなどの垣根のない歌を歌っていきたい」と話している。








 その林哲司が今まで手掛けてきたのはポップスであった。彼の曲作りについて西田は次のように話している。
 「7月に開かれた林先生の作曲家45周年記念ライブの席で、今まで演歌・歌謡曲に如何に背を向けて曲を作るかに力を入れていたけれど、演歌や歌謡曲がいいなぁ、と思える歳になって初めて今回、歌謡曲を書くことになった、と話していました」
 しかし制作の進め方は、今まで慣れ親しんできた師匠の故・平尾昌晃と、気さくなミュージシャンタイプの林とでは全く異なり「新鮮に感じた」という。

 その林が書いた歌謡曲が「愛が足りなくて」。それでも「ポップスっぽいところは何か所かありますね。イントロや間奏の置き方などは演歌・歌謡曲の定番とはやはり違う印象を受け、それだけに新鮮に歌えています」と西田。

 歌が演歌・歌謡曲、ポップスなどと区分けされる現在の状況に違和感を感じていた西田は「今作のようなポップスよりの歌謡曲が多く生まれることで、今まであった歌の境が少しづつグレーになっていってほしい」と、これからの音楽の変化に希望を感じ取っている。

 「愛が足りなくて」は、アップダウンも激しい歌であるが、後半の ♪ 愛が足りなくて結ばれないなら ~ からは歌っていても最高に盛り上がるところだという。「歌好きの人はきっと気持ちよく歌えるんじゃないかなぁ」(西田)

■裏切りの連続

西田あい・愛が足りなくて.jpg 最初、彼女がデモ曲を手にした時、カップリング候補は「愛が足りなくては」だった。曲の印象は「ただポップスっぽいなぁ、というだけ」で、そしてメイン曲は「翔べない踊り子」であった。
しかしそれは簡単に逆転することになる。
 レコーディングでは先に「翔べない踊り子」を録り終え、続いて「愛が足りなくて」に録った。

  レコーディングが進むに従って、西田の中で変化が生じ始めた。
 「演歌・歌謡系のど真ん中といった感じのイントロが鳴り始めると、ここで緞帳が上がってステージには自分が立っている映像が浮かんできたんです。そこでいっぺんに胸を打たれました。周りを見ると制作スタッフの誰もが、やっぱりメインはこれだよねといった同じような顔になっていた」
その場でメイン曲は「愛が--」になってしまった。

 「ところが曲はさらにイントロが続き、今度はポップス調へと変わっていく。かと思えば後半のサビの部分は演歌っぽい。心地いいほどの裏切りの連続が、今までと違う構成を作り上げていました」
これこそ林哲司の真骨頂なのか。

■YouTubeチャンネルで情報発信

 演歌っぽいものへ抵抗を感じる人たち、中でも林哲司の楽曲に親しんできた世代の人たちにとっては、今回の「愛が足りなくて」は抵抗なく受け入れられるだろう、と西田は期待を寄せる。

 その西田は「デビューして8年が経って、進むべき道を定められるようになってきた」という。それは「ポップスの要素を取り入れながらの未来につながる、今の時代にマッチした歌謡曲」なのだろうと模索する。

 そのひとつとして今春からは、SNS世代に向けて「ニシアイチャンネル」をYouTubeで始めている。同世代の人たちに自分の存在を知ってもらうもので、絵本を読んだり、子守唄を唄ったりと試みている。歌を聴きたいというリクエストには「ライブに来て生で聴いてほしい」と、応えている。





 その一方でリアルなファンとのつながりを求めて歌謡コレクションライブを東京と大阪で開催している。10月21日には大阪・京橋のライブレストラン、ベロニカで開く。終演後にはファンクラブ会員限定のアフタートークショーも予定。大阪開催は来年4月にも計画しており、今後、定期的に開催したいとしている。

 西田は「新曲は歌謡曲と西田あいの未来に向けて大きな鍵となる作品ですこれがターニングポイントになった、と言われるように気合いを入れてヒットを目指します」と意欲満々に語っていた。




[西田あい オフィシャルサイト]
http://www.ai-official.jp/
[西田あい 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/nishida/whats.html






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