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花咲ゆき美(日本クラウン). 「ひとり象潟」 秋田の景勝地・象潟が舞台 印象的なロングトーン 2月には「掛魚まつり」で披露 [インタビュー]

花咲ゆき美 2.jpg◆象潟(きさかた)は今は雪景色だろうか。日本クラウンの歌手、花咲ゆき美が訪ねたのはまだ一面に黄金の海が広がり、遠くに鳥海山が浮かんでいた。2018年12月リリースの彼女の新曲「ひとり象潟」は、象潟を旅する恋に傷いた女性の心の内を描いている。象潟を歌ったのは松尾芭蕉、島倉千代子に次いで3人目ということで、地元の秋田県にかほ市からはふるさと宣伝大使に任命されたほどで、19年2月4日には300年も続くと言われる、同市の金浦山神社で行われる掛魚(かけよ)まつりでは、市内の道の駅で「ひとり象潟」を披露する。








 象潟とは秋田県にある景勝地のひとつ。江戸時代の地震で海底が隆起して陸地化、現在のような水田化された。今、そこには島と呼ばれる103の小さな山が点在し、象潟ならではの景観を作っている。

花咲ゆき美・ひとり象潟.jpg デビュー14作目で初めてそこを訪れた花咲ゆき美が歌うのは「ひとり象潟」。恋をなくした歌の主人公の女性は小島に涙を流し、芭蕉も立ち寄った蚶満寺(かんまんじ)で過去を悔い、そして鳥海山に未来を占うー。歌には象潟の景色が散りばめられている。
 「ご当地ソングでは津軽を歌っていますが、今回のようにピンポイントを歌うのは初めてです。私の歌には寒くて悲しい歌が多いのですが、この歌もやはり寒い北国ですね」

 詞は麻こよみが書いた。
 作曲はデビュー前からの恩師、新井利昌である。この新井に花咲は「ロングトーンで歌い終わりたい」と、初めてわがままを言った。
 ♪ あなたに 逢いたい 〜〜 確かに長く伸ばしている。「物語を長く続かせて余韻を持たせたかった」
「こんなお願い、今まで言ったことなかったのですが、すんなりと聞いてもらえました」

 麻が「素晴らしい所がある」と詞に現したのが象潟だった。
 その地を歌ったものには、江戸時代には松尾芭蕉が「奥の細道」に著した、象潟や雨に西施がねるの花、があるし、近年では島倉千代子が合併前の象潟町の依頼で歌った「象潟小唄」が知られている。
 花咲は芭蕉以来3人目ということになり、「ひとり象潟」は象潟史の残る名誉ある作品となったのである。

秋田・にかほ市ふるさと宣伝大使・小.jpg
にかほ市宣伝大使の名刺

 間近に迫った掛魚まつりではそれを歌うが、掛魚とは漁師が氏神に供える魚のこと。ここでは地元で獲れる鱈が主役で、祭りはタラまつりとも言われている由縁である。
 「地元の食べ物も色々と食べてみたいですね。見かけたきりたんぽスープカレーにも興味がわきます」


 カップリングの「酒場のまねき猫」は、ノリのいいリズム演歌。キャンペーンで配る歌詞カードには、振り付けの踊りを見ることが出来るQRコードを添付している。





[花咲ゆき美 オフィシャルサイト]
http://www.t-force1.com/
[花咲ゆき美 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/hanasaki/whats.html







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