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長保有紀(日本クラウン) 「つよがり」 馴染みやすい3連のブルース演歌 メイン曲2作目の自作詞 [インタビュー]

長保有紀.jpg◆日本クラウンの歌手、長保有紀が2019年2月6日に出した新曲「つよがりは」は、メイン曲とカップリング曲のいずれも彼女自身が「はずき」のペンネームで詞を書いたものである。作曲はシンガーソングライターの美樹克彦。はずきは長保の生まれ月である8月から取った、旧暦の8月の名称。タイトルは詞が書きあがった当初、もっと演歌っぽいものだったが、あれこれ変更して今のものに落ち着いた。カップリングの「虹の橋から」はペットの目線で書いた、これもはずき作品である。


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 長保が「歌詞は演歌だけど、3連のメロディーがお洒落」という「つよがり」は、語るような口調で歌うブルース演歌。まだ演歌という言葉がなく、流行歌と呼ばれていた時代から歌に馴染んできた彼女が歌いたかったのは、こんな作品なのではと思わせる。

 彼女はかれこれ20年以上も、着物に不倫ものと言った演歌を歌ってきた。「長かった。歌は世につれ世は歌につれ、と言いますが、今の演歌は決して世に連れていないよう思うんです」
 と長保が指摘するように、今、歌を聴き、歌う人たちの好みと離れて過ぎている。そこに投じられたのが「つよがり」だった。

 書き上げた詞に付けたタイトルは、曲が付くと「どうもしっくりとこなかった」(長保)ことから、変更することになる。曲調は演歌ではなく、かつての歌謡曲だったからである。色々考えた挙句、浮かび上がったのが、今の「つよがり」であった。


 ところが「歌詞の中には<強がる>といった言葉は出てくるが、タイトルの『つよがり』はまったく出てこないんですよ」と笑う。
 3番にある ♪ 無理に笑えば 尚つらい 〜 が強がりな主人公を連想させるのだが、タイトルも作品の重要な1部であり、設定は難しい。

 メイン曲を長保自身が作詞したのは、「露の花」(2017年)に次いで、これが2作目であるが、作詞家としての長保のキャリアは20年以上にもなる。これまではアルバム収録曲やカップリング曲が専らであった。
 新曲の表題曲となった「つよがり」は美樹が曲を担当した。長保と1年前に千葉での仕事で出会ったことがきっかけとなって実現した。

長保有紀2.jpg

 カップリング曲の「虹の橋から」は、長保が3年ほど温めていた作品である。詞はペットの犬や猫の目線で書かれている。
 タイトルの虹の橋は、亡くなったペットが行く架空の場所で、ペットを飼う人たちの間では広く知られている。飼い主が亡くなると、この橋で再会して、一緒に虹の橋を渡って天国に行くのだと伝えられている。

 長保自身も犬を2匹、猫を1匹を飼う、彼らにとっては<お母さん>なのである。すでに何匹もペットを見送っており、作品では、そうしたペットたちが<飼い主がいつまでも涙を流してはいないか>と、虹の橋で心配している姿を歌う。
 「私と同じように犬猫を家族同様に飼っている人たちに聴いてほしい1曲です。キャンペーンなどで歌うと、動物好きの人の中にはこの歌で救われた、と涙する人もいます」

 長保にとってはメイン曲にも増して自信をみせる1曲である。





[長保有紀 オフィシャルサイト]
https://ameblo.jp/nagahoyuki/
[長保有紀 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/nagaho/whats.html







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