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KBA  大阪で2019指導者歌唱者講習会 徳久広司が自作曲「瀬戸内ぐらし」を課題に歌唱指導 島津悦子のミニ歌謡ショーも [イベント]

キングレコード歌謡文化アカデミー(三田誠理事長、KBA)が2019年10月17日、大阪・東淀川区の大阪ガーデンパレスで近畿・東海・北陸地区の歌唱指導者と会員を集めて「2019指導者歌唱講習会」を開いた。課題曲に選ばれたのは島津悦子(キングレコード)が10月9日に出したばかりの「瀬戸内ぐらし」。この日の講師で、この曲を書いた作曲家、徳久広司は「歌は自分が感動しないと、聴く人に伝わらない。自分の歌を繰り返し聴くことが、上達の近道である」など、歌唱者としての心得を語った。

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徳久広司を講師に新大阪で開かれたKBA指導者歌唱講習会

 同講習会で初めて講師を務めた徳久広司は、待ち受ける指導者と会員たちの前に着席すると「歌は理屈ではなく、どこまで聴く人に届けられるか、愛してもらえるかです。カラオケの普及が歌を聴かなくさせてしまった」と話し、自らの音楽との関わりや音楽への想いについても触れた。

 その徳久は71歳。今までに書いた作品で世に出たのは約1500曲になるという。その「99パーセントは注文をもらって書いた」ものである。
 「最初の歌を書いてから49年になります。テレビ番組『寺内貫太郎一家2』の挿入歌となった『北へ帰ろう』が最初のヒット曲でした。作った作品がボツになったことも多いですが、1編の詩をもらって、5つのパターンの曲を書けないとプロの作曲家とは言えないでしょうね」

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歌唱持論や自らの体験談を話す徳久広司

 デビューの頃は日記代わりに毎日、1編の詩と曲を書くことを2年間続けた。それでも「その中から作品と呼べるものが1つでも生まれれば御の字ですね」と、新人時代の舞台裏を明かした。
 作品は第3者に伝わらなければ話にならない。歌うこともまた、そうである。
 「歌を伝えるには、自分の思いをシンプルに表現することが大切です。平面的なものを立体的にするのが歌うということで、100回歌ってみると必ず見えてくるものがあります」

 こうした歌の<極意>を伝えた後、自らのギターに合わせて女性指導者3人と男性指導者1人に実際に「瀬戸内ぐらし」を歌ってもらい、アドバイスを加えていた。

 徳久はまた、歌唱一般に関する質問を受け「アマチュアの方は自由に歌えばいいでしょう。楽しいと感じなければ、歌うのをやめると良い。一方、歌唱指導の方法はパーツパーツで指導は出来ますが、万病に効くものはありません」などと答えていた。

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歌唱指導を受ける指導者たち

 講習会最後のメニューは課題曲「瀬戸内ぐらし」を歌う島津悦子によるミニ歌謡ショー。
 メイン曲の「瀬戸内ーー」のほか、代表曲の「焼酎天国」を思わせるリズミカルなカップリングの「酒は天下の廻りもの」「惚れたのさ」「浅野川春秋」そして前作の「長崎しぐれ」などを歌った。
 デビュー32年目の島津、今作は55枚目のシングルになる。「前作同様に昭和の良き時代を感じてもらえる作品です」とアピールしていた。

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ミニ歌謡ショーで歌う島津悦子 左は徳久のギター伴奏による「瀬戸内ぐらし」

 これより先、別室では三田KBA理事長を交えた指導者ミーティングも行われ、会員増強や毎年全国で開催している歌謡選手権での歌唱時のモニター設置、80歳以上の歌唱者を対象にスーパーゴールドコース(仮称)の新設などについて意見が交わされた。

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島津が歌う新曲のカップリング曲「酒は天下の廻りもの」に合わせて思わず踊りだして、陽気な一面を見せる徳久

 同じ内容の指導者講習会は翌日、福岡市内でも行われ、明日31日には東京都内でも開かれる。


[キングレコード歌唱文化アカデミー]
https://www.kingrecords.co.jp/KBA/







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