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永井裕子(キングレコード) 「北の旅路」 荒木・浜による3作目 女の覚悟の強さを表現 6月には20周年記念リサイタル [インタビュー]

永井裕子 3.jpg◆キングレコードの歌手、永井裕子が2020(令和2)年6月10日に20周年記念リサイタル「夢道 Road to 2030」を開き、未知の30周年に向けての夢の道を進む。2000(平成12)年に18歳でデビューして、来年3月には39歳を迎える。目下、そんな記念イヤーの真っ只中であるが、19年9月には荒木とよひさ作詞、浜圭介作曲というゴールデンコンビによる3作目の「北の旅路」を出した。「こぶしは一切使わないように歌っているエイトビートの歌謡曲」という永井は、全編、荒木の世界観に惹きつけられる。


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 「海猫挽歌」 (18年1月)「ねんごろ酒」(同10月)に続く、荒木・浜による3部作となる「北の旅路」。3作品それぞれに登場する女性像が異なる。今作で永井は「死んだりしないからーというとても深いメッセージ性が込められている悲しい歌ですが、女性の覚悟の強さを伝えることができれば」と歌っている。

永井裕子 5.jpg その永井は「北の旅路」をはじめ3部作すべてにおいて、言葉を大切に伝えることに重きを置いた歌唱をみせる。とりわけ今作では ♪ 死んだりしないから 〜 などと「独特な言葉」が多く見られる。そんな荒木とよひさの世界観が「感覚的に伝われば嬉しい」と永井はいう。

 恋の終わりを歌った作品であるが「どんな終わり方をしたのだろう」といった想像を聴くものにかき立てさせる。

 新曲CDは、ロック演歌な「五右衛門の恋」と、明治から昭和にかけての実業家渋沢栄一を歌った「雨夜譚(あまよがたり)」の2曲を加えた3曲構成。「五右衛門ー」は、メロディーが先に出来上がっていたが、浜は ♪ カックン カックン という詞を曲作りの時点ですでに入れていたという。「荒木先生がそれを使って、どのような詞を書くのかワクワクしていました」。
 「雨夜ー」は、2015年に出した「雪國ひとり」のカップリングとしてリリースしている。24年には新1万円札の絵柄として採用されることが決まっており、タイムリーな再起用である。

 永井は、80年代のアイドルをイメージした歌謡曲タッチの「愛のさくら記念日」でデビューしている。当時のキャッチフレーズが<青春ピュア>。20年たった今もピュアは保ち続けているという。
 その20年は「東京での毎日は刺激的」で、出身地の佐賀で過ごす同じ年数とは時の感じ方がまったく違ったという。

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 「私が私らしくいられる歌える場所があるから幸せです。歌うことができなくなると、死んじゃうんじゃないかな。20年の間には色んなことがあったけれど、歌手を辞めたいと思ったことはなく、これからも地に足を着けて、着々と前に進み歌い続けることが夢です」

 2016年から始めたデビュー20周年記念に向けた「夢道 Road to 2020」。20年3月1日には東京・渋谷のハーモニー原宿B1で「永井裕子バースデーパーティー 2020」を、同6月10日は同渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで20周年記念リサイタル「夢道 Road to 2030」を開く。

 永井は「20年目を迎えている今、大きくジャンプしたい」と、新たに16ページからなる写真集も制作して、30周年に向けての意欲を感じさせている。





[永井裕子 オフィシャルサイト]
http://yuko-nagai.moon.bindcloud.jp/
[永井裕子 キングレコード]
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=13787








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