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吉幾三(徳間ジャパンコミュニケーションズ) 大阪・新歌舞伎座で特別公演 開場60周年記念ファイナル [舞台]

◆新歌舞伎座が今年1年展開してきた開場60周年記念の特別公演のラストを飾る吉幾三特別公演が2019年12月1日から、大阪・上六の新歌舞伎座で行なわれている。1部は松竹新喜劇「帰って来た男」を原作にした「どたばた遊侠伝 時代おくれの竜」。ちょっと早とちりで涙もろくて人情家でもある渡世人の竜を吉が演じている。台詞のTSUGARU訛りの大阪弁は、デビュー当時に大阪で身に付けたもの。2部の歌謡ショーでは、去年1年間、世界を旅して耳にした日本を含め5ヶ国の歌を、ヒット曲と共に聴かせている。18日まで。

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 吉幾三の新歌舞伎座での座長公演は14年振り2度目。今回の時代設定は明治初年。舞台にはガス灯が建ち、サーベルを下げた警官が登場するかと思えば、日本刀を持った壮士風の男たちもいる。
 立ち回りなど時代劇の任侠ものの要素と、脚本・演出の岡本さとる氏が「ギャング映画の味わいを、少しだけ加味しました」と 言うように、笑いの中にもスリルとサスペンスも感じ取れるようである。

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 そんな舞台で吉は、花道からシャボン玉を吹かしながら、のたりのたりと登場する。賢いのか阿保なのか分からない可笑しさを含んだ松竹新喜劇ならでわの笑いが、ふんだんに盛り込まれている。
 デビュー47年の吉ならではのアドリブもある。許婚のおせきを熊谷真実が演じている。初共演の酒井敏也は、ラストでどんでん返しを演じて観客を驚かせる。

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■旅唄で世界の衣装に早替え

 2部のオープニングでは<ヨッシー>コールが響く中、吉が「初日は1回公演だから少し長めにやろうかな」と告げると歓声。

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 今回の歌謡ショー・オンステージの目玉は、吉が1年間の世界旅行の行く先々で触れた音楽を取り入れて、彼ならではの構成で組み立てた「世界の旅唄」のコーナー。ステージでそれぞれの民族衣装に早替えして聴かせるといった趣向。

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 スカートを履いたサロンというインドネシアの民族衣装を着た吉は「二人のインドネシア」を歌い、今度は長いチャイナ服に身を包んで「再見上海」を、アメリカは上半身裸でハワイのフラダンス衣装で「アロハ コナ」を寒い寒いと言って歌う。
 日本は吉の地元・青森県の民謡「俵つみ唄」をハカマ姿で歌った。

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 世界旅行は吉に新たなメッセージソングも作らせた。
 2019年11月に発売したばかりの、子供の涙は見たくないと平和を願う「涙・・・止めて」が、それである。これを歌った吉は、国内政治の腐敗を嘆くと共に「世界のすべての子供たちが笑顔になりますように」と訴えた。

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 ファンが待ちかねたヒット曲コーナーでは「情炎」「酔歌」「雪國」などを披露。最新曲の「人生(みち)」も。大阪にちなんで「北新地」といった男と女の歌も聴かせた。

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[吉幾三 オフィシャルサイト]
https://441930.jp/
[吉幾三 徳間ジャパンコミュニケーションズ]
http://www.tkma.co.jp/enka_top/yoshi.html
[吉幾三 新歌舞伎座]
https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20191201.html








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