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歌手の木鶏、フェイスシールドを自作 歌手仲間などから評判 [インタビュー]

◆新型コロナウイルスの感染防止のためのフェイスシールドが人気だが、奈良テレビ放送などで放送中の音楽番組「演歌ジャックス」にレギュラー出演して、自ら作詞した「愛の絆」を歌う京都在住の歌手、木鶏(もくけい)が先頃収録した6月放送分の同番組で、帽子にビニール製のシールドカバーを取り付けた自作フェイスシールドを披露。歌手仲間などから評判になっている。


木鶏・フェイスシールド.png
木鶏のフェイスシールド


 頭部をすっぽりと覆うズキンに、ビニール製のシールドカバーをミシンで縫い付けていく。今年4月から作りはじめ、今までに3パターンを作り、友人にもプレゼントしてきた。自ら出演するテレビ番組「演歌ジャックス」のほか、ラジオ番組でも着用するほか、「買い物など街歩きなどにも利用しています」と、すれ違う人たちからも注目を集めているようだ。

 この製作の過程は動画(下)でも紹介しているが、まずは帽子とシールド部分をバイアステープでクリップで止めて、仮縫いをしてからミシンをかける。
 材料は手軽に手に入るほか、裁縫の心得があれば、意外と簡単に出来そうである。材料費は約1000円という。ただ帽子部分に装飾を加えることで、オシャレ度を高めることができる。



 歌手でありながら、こうしたフェイスシールドを作る木鶏は、郷里の鹿児島から神戸に移り、主婦を経て京都・祇園で飲食店の経営を任されたり、さらには25年間続けたという不動産業まで手を広げてきた。

 今はすべてから手を引き、歌手業に専念する。芸名の木鶏は「木彫りの鶏のように全く物に動じない、という中国の故事に由来する」が、まさに彼女そのものようでもある。本人に言わせると「こういう人間になりたいといった願望を込めたもの」らしい。
 どちらにしてもこんな意欲的な彼女なればこそ、歌手というまったく未知の世界へと足を踏み入れることになった。

 「今まで私の周りには、人生を支えてくれた沢山の人がいます。こうした人たちにお返しをすることを考えて、歌で人々の心を癒したいと思ったのが、歌手を志した理由でした」

 大阪の京セラドームでは毎年、関西在住の鹿児島県人を集めて「関西かごしまファンデー」が開かれている。これにはキングレコードの島津悦子をはじめ同県出身の歌手が数多く出演している。
 木鶏にとっても歌手になったからには是非とも出たい、と思っていたビッグイベントであった。

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「愛のきずな」を歌う木鶏

 このイベントは、県人でもありスポンサーの1人であるのが京セラの創業者でもある稲盛和夫氏。ある日、京都市内で開かれた鹿児島県人会で、同氏と一緒になった彼女は「ファンデーに出演させて欲しい」と、直訴に及んだのである。
 その甲斐あって2018年のファンデーでは出演を叶え、満場の観客に「愛の絆」を聴かせたのである。

 歌手への道は2011年に出したCD「私は生きる」がきっかけだった。すでに60歳になっていた。「アメリカの南北戦争に従軍した南軍兵士が書いた詞をベース」に、彼女がアレンジをしている。

 去年から出演し始めた「演歌ジャックス」には、同じ関西で活動する歌手でフラワー装飾作家の林田夏美の紹介であった。
 「いずれはフェイスシールドと彼女の作品をコラボさせた展示会を開きたいし、歌では皆さんに元気を与えていきたい」
 木鶏は意気込みを語っている。


[木鶏のフェイスシールド製作動画]
https://youtu.be/NOgqBoer_bI







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