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歌手生駒尚子(徳間)と小川リエ(夢)が漫才師に!  M1予選会でナイスアマチュア賞を受賞 歌姫ちゃんず!リエ&ナオ [デビュー]

◆既成の歌手という枠にとらわれないエンタテインメントを目指したいーと、ハリセン演歌歌手の小川リエ(夢レコード)と河内音頭師で歌手の生駒尚子(徳間ジャパンコミュニケーションズ)の現役歌手2人が、漫才の最高峰を決めるM1グランプリの1回戦で、審査員が最も印象に残った出場者に送るナイスアマチュア賞を受賞した。歌手の活動に幅を持たせたいと、ベテランの彼女たちが何らかの化学反応を求めて、新たな挑戦に乗り出している。

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漫才師デビューした歌手の小川リエ(右)と生駒尚子
その名も「歌姫ちゃんず!リエ&ナオ」


 2人のコンビ名は「歌姫ちゃんず!リエ&ナオ」
 小川リエはハリセンで知られたチャンバラトリオの弟子で、受け継いだハリセンを「ひとつたたけば幸せに〜」と打ち、最新曲の「浪花の一番星」を歌うハリセン演歌歌手。デビューして24年のベテランである。
 一方の生駒尚子は父で河内音頭師の生駒一の元で、数少ない女音頭師として活動していたが、1995年に「河内太鼓」で歌手デビュー。10枚目のシングル「可愛いおんな」を2019年7月にリリースしている。

 この2人の出会いは、生駒が歌手デビューして間もない頃、すでに関西の芸能界で活動していた小川から、通天閣の地下にあった通天閣歌謡劇場への出演を誘われたのが最初であった。
今回も小川が生駒を誘った。
 「小川先輩(生駒はこのように呼ぶ)から、2人で一緒になんかやらへんか、と声をかけてもらって、内容も聞かずにやりますって答えたんです」と生駒。

 それが漫才だったとは少々驚きであっただろうが、生駒は、河内音頭にラテンのリズムを取り入れるなど、新しいことへの取り組みにも積極的なだけに、「大阪人やから人を笑わすことは出来るし、互いの能力が重なることで化学反応が起こるかもしれない、と考えたんです」と、自信を見せるほどである。

 予選会は2020年9月25日、大阪市中央区の朝日生命ホールで行われた。プロ・アマ合わせて175組が出場した。彼女たちはアマチュア部門でエントリーした。

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これからは歌手と漫才師の二足のわらじ!?

 2人が演じたのは、小川が可愛らしいピンクの幸せのハリセンを持って、生駒に小気味よく突っ込んでいく<リズム漫才>風の約4分程度の、しゃべくりとパフォーマンスを絡めたネタであった。

 河内生まれの生駒と京都生まれの小川は、ネタのオープニングで雅楽が流れる中「毎度、おいでやす」「リエどす」と、賑やかに登場する。
 極め付けは、小川が生駒の頭をハリセンでたたいて、「女の命」といわれる髪の毛を落とすシーン。かつてのチャンバラトリオを思わせるが、これはお仕置きのハリセンではなく幸せを届ける一手だとか。

 歌手らしく、これに歌ネタもちゃんと盛り込んだ。コンビ結成に合わせて作ったオリジナル曲「歌姫ちゃん音頭」「手を洗おうの歌」がそれ。「歌姫ーー」は河内音頭のメロディーに、歌姫ちゃん風にアレンジした歌詞を付けて歌う。
 コンビを結成したのは今年1月。さあこれから本格的に練習という時に新型コロナ騒動である。練習はもちろん、お客さんに見てもらう機会もない。そこで始めたのがYouTubeによる動画配信であった。

 チャンバラトリオを師匠に持つ小川であるが、こうした舞台は初めてであっただけに「師匠のビデオを見て勉強した」という。
 彼女たち、今回は本選への夢は断たれたが、小川は「楽しみながら上を目指したい」と、ちょっと緩めの発言。それに対して生駒は「漫才で目立って、歌手としててっぺんを取ってみたい」と、言い切った。








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