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竹村こずえ(日本クラウン)  三拍子の明るい夫婦演歌  デビューに合わせて母が用意した衣装の着物で歌う [インタビュー]

竹村こずえ.jpg◆日本クラウンの歌手、竹村こずえが2020年11月4日、新曲「小手毬草」(作詞・伊藤美和/作曲・西 つよし)を出した。8枚目のシングルで、今までのイメージをガラリと変えて、三拍子の明るいメロディで優しい雰囲気の夫婦演歌になっている。今年、父親を亡くしている。享年75であった。1月に出した女の内面の弱さを歌った前作では「ステージに立つと父と重なって涙が止まらなかった」といい、それならと大きく路線を替えて明るい楽曲を作ろう、と今作につながった。










 「小手毬草」のジャケット写真やポスターなどに見られる竹村こずえの衣装の着物は、彼女が母親から2014年のデビューに合わせて作ってもらったという一着である。デビュー曲「能登の海鳴り」は、女心をダイナミックに歌うパンチの効いた力強い作品やブルース調の楽曲であっただけに、衣装はドレスになった。以来、その着物は長くタンスに仕舞われたままなっていた。

竹村こずえ 小手毬草.jpg 今回ようやく、その衣装が日の目を見たわけであるが、ピンク地の可愛らしい柄の着物は、優しさあふれる夫婦演歌に相応しく、歌を一層華やかにしてくれている。
 この晴れ姿を目にした母親は「いつ着てくれるのかと気を揉んでいたようですが、今はすごく喜んでくれています」というから、まさに楽曲に合わせたかのようなエピソードである。

 前作の「おんなの仮面」は、今年1月に発売された。しかし間も無くしての新型コロナウイルス騒動である。あらゆる活動の自粛が求められ、新曲を出したけど歌えない、といった状態が今に至るまで続いている。
 「ステージの仕事もすべてキャンセルで、どうやって新曲を皆んなに知ってもらえば良いのか」と悩むばかりだったという。

 そんな中での新曲「小手毬草」のリリース。
 「家に居ながらにしてして、(歌を)楽しんでもらえる方法を考えていますが、他の人と同じことはしたくないし、色々と模索しています」
 ファンクラブの会員も多くは70代。インターネットを使いこなせるのもごくわずかというから、たくさんの歌手が始めているネット配信も始められずにいる。

■トリマーの資格取得

 竹村は<資格好き>である。今までにも大型自動車免許、船舶免許、美容師、エステ・ネイルと次々と取得していった。6つ目として、今年5月にトリマーの資格を取っている。芸は身を助けると言われるが、まさか新型コロナの影響でトリマーに転職でもあるまいが、これには少々訳があったようである。

竹村こずえ2.jpg

 彼女は2匹のペットの犬を飼っているが、そのうちの1匹が急性胃腸炎に罹ってしまった。原因はがまた厄介で、人見知りをする性格の犬なのである。他人に触られることを極度に嫌い、トリミングサロンでも大騒ぎな状態であったからだ。
 「それなら私がトリマーの資格を取って、私がシャンプーから、ブロー、カット、爪切り、耳掃除など、すべてをしてやろう、となったんです」

 竹村は集中力が人一倍高い。
 「これをやろうと思うと、それしか見えないんです」
 歌手になろうと思った時もそうであった。
 「歌を猛勉強し、デビューが決まるまでレッスンも受けることもなく、とにかく目標を目指して頑張りました。やり遂げないと気が済まない性格なんです」

 「小手毬草」をたくさんの人に届けたい。その強い想いが、発売直後のオリコン11月16日付け演歌・歌謡曲チャートでは、初登場6位にランキングされる、といった結果になって現れている。
 こんなところにも強い集中力と見られる。





[竹村こずえ オフィシャルサイト]
http://www.tree-top.jp/
[竹村こずえ 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/takemura/whats.html








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