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知里(日本クラウン) 4年前の「虹のかなたに」が今、話題に 銚子電鉄製作の映画のエンディングテーマソングに採用 [インタビュー]

◆日本クラウンの歌手、知里が4年前に出した「虹のかなたに」(作詞・小山田里奈、作曲・小田純平、2016年)が、2020年8月から全国で公開されている映画「電車を止めるな! 呪いの6.4km 」のエンディングテーマソングに採用されたのをきっかけに、再び話題なっている。

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4年前の「虹のかなたに」が再注目された知里


 映画は、赤字経営が続いている銚子電鉄(千葉県銚子市)が、台風で被害を受けた送電所の修理費を捻出するために始めたクラウドファンディングがきっかけであった。集めた資金を活用して映画を製作することで、その収益を修理に充てようと、2段階の計画が進められた。
 集まった金額は約500万円。もちろん映画の製作費用には到底足らない。そこで電鉄会社の竹本勝紀社長が、個人で追加資金を提供したという。

電車を止めるな!.jpg

 原作は同名の小説(PHP文芸文庫)で、神社の祠の石を動かしたことで悪霊が蘇ってしまった。それを元に戻すといったホラー作品。
 8月末に千葉・稲毛海岸のカーシアターで行われた、映画の完成上映イベントには、知里も参加して、エンディングソングとなった「虹のかなたに」を披露している。この時に映画を見た知里は「超C級作品です(笑)が、楽しんで見ることができます」と、感想を話していた。

 銚子電鉄と言えば、1日の鉄道の売り上げが「4、5千円という日もある」という弱小電鉄会社。年間売上のうち鉄道以外が8割を占めるといわれ、その代表商品として「ぬれ煎餅」やスナック菓子「まずい棒」などが知られている。最近では倒産防止をもじって「おとうさんのぼうし」という菓子も売り出しているという。今回の映画も本業の電鉄事業を支援するためのものでもある。

知里・虹のかなたに.jpg 知里「虹のかなたに」は、熊本地震があった年にリリースされている。壮大なスケールな歌で、明日を信じて前を向いて生きていこう、という、被災した人たちをも励ますメッセージ性ある爽やかな楽曲であった。
 ところが「全然売れなかった」と彼女。それが映画をきっかけに、一気に注目されるようになった。

 これには本人はもちろん、日本クラウンも寝耳に水だったという。
 しかも4年前の作品だけに、すでにCDの売れ行きも止まっていた。が、問い合わせが日々、増えてきたこともあって、メーカーでは急きょ増販体制を敷いたし、ネット販売のアマゾンでは品切れするほどの人気であるという。

 「虹のかなたに」は、混沌とした今の社会にあって、諦めずに頑張ろうと励ましてくれる、まさにこの時代にピッタリな1曲で、それが多くの人の心を打つのであろう。

 知里も、この好機を逃さずに今後は「駅にCDを置いてもらって、映画と一緒に盛り上げてもらえるとうれしいです」と、楽曲のアピールに力を入れる。





[知里 オフィシャルサイト]
https://office-kaneko.co.jp/
[知里 日本クラウン]
http://www.crownrecord.co.jp/artist/chisato/whats.html








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