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麗珠(テイチクエンタテインメント)、全国へ届けと歌う「そして・・・Good by day / 希望の種子」 荒木とよひさプロデュース第2弾 [インタビュー]

◆生まれ育った台湾で歌手デビューして、20数年にわたって活動してきた麗珠が、日本での活動10年目の去年、メジャーデビュー2枚目のシングル「そして・・・Good by day / 希望の種子」を出している。荒木とよひさプロデュースで、作詞・作曲も荒木による、その楽曲はメイン曲が、堪らなく切ないラブソング。カップリングは4年前に九州北部を襲った豪雨災害から立ち上がる人たちとの出会いから生まれた作品。困難に立ち向かう人たちすべての応援歌である。

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麗珠


 台湾生まれの麗珠が九州で、謝宛君(シャ・ワンチュン)として歌手活動を始めたのは、2011年からであった。台湾時代、日本のイメージはサムライ、着物といった程度しか持っていなかった。それでも日本で歌うのは憧れであった。今のマネージャーからスカウトされたのがきっかけとなって、日本にやって来ることになった。

 「日本については全く何も知らなかったんです。でも来てみると台湾と一緒で、空気もおいしいし、ゴミもありません」
 しかも今では日本の着物は大好きで「品があって、物静かなのがいい」と、先輩歌手の着物姿を見て着付けを学び、ひとりで着ることもできるほどである。

 そんな中での歌手活動は、人との出会いが自身の運命をその都度好転させてきたという。「出会いがなければ、今頃は台湾に帰っていたでしょうね」と話す麗珠だが、今は「出会った人たちに早く恩返しをしたい」としている。

麗珠・そして・・・Good  by day.jpg 日本でのデビュー曲は「追分おんな節」(キングレコード)。次いで出したのが「ほの字酒」(徳間ジャパンコミュニケーションズ、2013年)で、いずれもプライベート盤であった。
 福岡県久留米市を拠点に、コミュニティFMへの出演や老人ホーム施設への歌の訪問など幅広い活動を繰り返して、数多くのファンを作ってきた。

 そんな中で3枚目のシングル作品を出す話が持ち上がった。
 「やはり大好きな演歌を歌いたかったし、心の中では尊敬する台湾の大先輩歌手、テレサ・テンさんへの想いもありました」
 そこでテレサ・テンの作詞に多く携わった作詞家の荒木とよひさに、楽曲の書下ろしを依頼することにした。
 「東京へ足を運び、先生の前で歌うことになったのですが、緊張して歌えないんですね。すると優しくもう一度と言ってもらい、心をほぐしてもらいました」

 この後に出来上がった作品が、荒木が作詞し、羽場仁志が作曲してメジャーデビュー曲となった「いのちの愛」(テイチクエンタテインメント、2019年)で、同時に荒木が名付けた麗珠に改名している。

 「荒木先生からは、自分の持ち味を出せばいいと言ってもらい、ボイストレーニングからすべてを手がけて頂いた。さらには、テレサが僕の生きてきた証しならば、レイジュはもうひとつの僕の未来の伝説である、などとメッセージをもらいました」
 このメッセージに麗珠は大感激して、「嬉しくてうれしくて、1週間ほど寝られませんでした」と洩らしているほど。




 そして2枚目のシングル「そして・・・Good by day」を去年7月にリリースした。タンゴのリズムにのせて歌うそれは、「まるでわたしの人生のような歌」と麗珠。1日でも長く一緒にいたいので、さよならは自分からは言わない、という女性の切ない気持ちが表現されたラブソングである。

 カップリング曲は「希望の種子」。やはり荒木が作詞・作曲をしている。
 福岡県朝倉市など九州北部に大きな被害をもたらした2017年7月の豪雨による被災者を励ます歌であるが、九州をはじめ全国の災害被災地にエールを送る内容である。
 今年9月には朝倉市で復興チャリティーコンサートを開く計画を進めている。全国の被災地をネットワークして、この歌を通して希望の花を咲かせてもらおうと歌う。


[麗珠 オフィシャルサイト]
http://rayju-official.tokyo/
[麗珠 テイチクエンタテインメント]
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/rayju/profile/








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