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人美(ひとみ) 亡くなった恋人に届けと歌って8年 「涙のカケラ」 [インタビュー]

◆岡山県津山市在住の歌手、人美が8年前にデビューしてから歌い続けているのが、実話に基づいて自身が作詞したバラード「涙のカケラ」(ウイングジャパン)。結婚も決めていた恋人が突然に交通事故死した悲しみを歌ったもので、「きみの朝」などのヒット曲で知られるシンガーソングライターの岸田智史が曲を書いている。CDはすでに完売しているが「永遠に歌い続けたい」と、今月17日にはサンテレビで放送される「プレミアム歌謡ショー」に出演して歌を披露する。

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「涙のカケラ」を歌う人美


 恋人の温もりがいつまでも消えないように、人美は歌い続ける。
 それでも涙のカケラは空には届かない・・・のか。
 5年も付き合ってきた男性との別れは突然にやってきた。23歳の時であった。結婚式の日取りも決まっていた。

 傷心の人美はしばらくして、歌が好きだったこともあって、津山市内でカラオケ喫茶店を開業する。悲しい時、人は詩人になる。人美も会いたくて会いたくて堪らない、でも叶えることができない。その切ない想いを一気に書き上げた。

 曲を付けて歌ってみたい衝動に駆られた。といっても作曲家の当てもなかったが、津山市の隣りの真庭市落合町の出身者にシンガーソングライターの岸田智史がいることを思い出した。
 彼の実家を知る知人から電話番号を聞き、作曲を依頼した。まさに徒手空拳での挑戦であった。恋人が空から助けの手を差し伸べてくれたのか、東京の事務所を教えてもらうことができ、マネージャーを通じて本人の快諾を得ることができた。

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「プレミアム歌謡ショー」(サンテレビ)の収録で

 岸田が生ギターで歌う「涙のカケラ」の音源が送られてきたのは、それから間もなくしての2013年のことであった。その年の7月3日、人美はウイングジャパンから歌手デビューをする。
 10年余も続けてきたカラオケ喫茶店は廃業した。歌手として「彼への想いを歌い続けていこう」と決めたからであった。今は岡山県を中心に活動しているが、「この楽曲がヒットするしないよりも、これに込めた想いをより多くの人と共有したいです」と、涙のカケラが空に届くまで歌い続ける。


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