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歌に見る歴史の旅と高低差を楽しむ天王寺七坂巡り [イベント]

◆歌の舞台を訪ね歩く「第15回歌を歩く」は、大阪市内中央部に位置する上町台地が作る高低差を体験すると共に、奇しくも真田丸跡など真田幸村の奮戦の跡をたどる歴史の旅ともなった。

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安居神社の桜


 上町台地には天王寺七坂(なにわ七坂)と呼ばれる七つの坂がある。北から真言坂、源聖寺坂、口縄坂、愛染坂、清水坂、天神坂、逢坂がそれである。真田丸跡から通天閣へ向かう途中、松屋町筋と谷町筋を結ぶようにこれらの坂がある。

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源聖寺坂
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口縄坂

 この日は源聖寺坂だけを体験しようと計画していたのであるが、近くにある口縄坂、愛染坂、清水坂を順に上り下りすることになった。中でも口縄坂は初めて歩いたが、坂を見下ろすとまるで蛇(くちなわ)のような姿であることから、口縄(くちなわ)坂といった名が付いたという。

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愛染坂
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愛染堂の国の重要文化財の多宝塔
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清水坂、ここは木下結子さん(ホリデージャパン)の「泣いてもええやろ」のMVが撮影された場所のひとつである
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清水寺の舞台から見たハルカス

 台地の上は夕陽丘と呼ばれ、大阪市内屈指の名所であり、その名の通りに美しい夕陽を見ることができる。あいにく夕陽の時間には早く、それを見ることはかなわなかった。

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心眼寺坂

 七坂とは無縁ではあるが、真田丸跡にも向かいの寺の名前から取った心眼寺坂がある。真田丸跡の顕彰碑がある明星学園グラウンドと心眼寺の間の道路がそれで、かなりの勾配がある。

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心眼寺坂の高低差

 上町台地の地形を生かした真田丸は、出城として絶好の地に作られたようである。背後には幅200メートルもの谷が存在し、守るには絶好の砦であったといえる。
 真田幸村はこの地形を存分に生かして奮戦したのであり、それが今なお多くの人たちにとって、ヒーローとしてあり続けるのであろう。

 ところで今回、テーマ楽曲に取り上げた三笠優子さん(キングレコード)の「おんな真田丸」は2016年に、NHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせて発売されている。
 長野・上田市の上田城が歌の舞台になっているが、ドラマでは大阪城の出城である真田丸が舞台となった。
 「第15回歌を歩く」でも、この大阪明星学園グラウド一帯にあったとされる真田丸を取り上げた。
(続く)








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