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小川みすず、日本で1番ラッキーな演歌歌手  デビュー第2弾「空行く雲よ」を発売 [インタビュー]

◆もず唱平作詞、浜圭介作曲の「何でやねん」で2020年3月、日本クラウンからデビューした小川みすず。その直後から新型コロナウイルスの蔓延で、デビューキャンペーンなどあらゆる活動がストップして2年間、周りからは「日本で1番不幸な新人演歌歌手」とまで思われた。しかしその年の暮には、思いもよらぬ明石家さんまのテレビ番組に電話出演を果たして、電話越しに歌を全国に届けるなど、一転して「日本で1番ラッキーな演歌歌手」になった。その彼女が2年ぶりに新曲「空行く雲よ」(作詞・もず唱平、作曲・浜圭介)を出した。

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「空行く雲よ」の振付のポーズをとる小川


 デビュー曲からガラッと印象を変えて、昭和リズム歌謡の現代版といわれる「空行く雲よ」は、美空ひばりの「真赤な太陽」ピンキーとキラーズの「恋の季節」を彷彿させるような、歌って踊れる明るく元気な楽曲である。
 ポスターも昭和を感じさせるデザイン。「実際より年上に見える」といった声もあるが、話題性は十分のようだ。
 重厚な文芸作品を得意とするもずとは思えぬ、テレビの朝ドラを想像させるような詞であるが、浜のメロディーが懐かしいリズム歌謡という新しい世界に変えてしまった。

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歌って踊れる明るい「空行く雲よ」

 発売後の東京都内や北関東のCDショップの店頭キャンペーンでは、「キャッチーな楽曲で、楽しんでいるよ」といった声も聞かれるなど、滑り出しの反響は上々。
 新たに撮ったアーティスト写真では、浜圭介の妻で元歌手の奥村チヨから譲り受けた真っ赤な衣装を身につけている。
 「赤と黄色の2着を頂いて、ジャケット・ポスター写真にと思ったのですが、スリットが前面に深く入っているで、ちょっと恥ずかしくて」

 小さい頃からど演歌が好きだったという。デビュー前は都はるみ、村田英雄、島津亜矢などの歌を歌っていたが、もずと出会って「君は演歌の声ではない。ジャズやブルース、昭和歌謡がいい」と指摘された。

 演歌を得意と思ってきた小川、これには一体〈何でやねん〉とショックであった。それにイチから挑戦し、繰り返し歌った。「演歌はこぶしを回したり、しゃくったりして歌うと形になりますが、先生が言われたサラッとした歌は、その中に哀愁を込めるのが大変難しいのです」

 難儀していると「作り過ぎずに、話すように淡々と歌うことで詞が生きてくる」とアドバイスをもらったのが良かった。スムーズにレコーディングに臨めた。

[新月]?世の中で一番不幸な演歌歌手

 小川がデビューしたのは2020年3月。さぁ、これからという矢先に新型コロナウイルスの影響を受けて、歌謡界はあらゆる活動が出来なくなってしまった。彼女もご多分に漏れず、自宅に閉じこもる日々が増えた。やることと言えば歌のレッスンか筋トレ。それにYouTube配信であった。

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1番不幸な新人演歌歌手が1番ラッキーに

 そんなある日、テレビCMで、フジテレビ系列で毎年クリスマスの深夜に生放送されるバラエティ番組「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」(明石家サンタ)で、不幸な話を募集していることを知った。
 それにキャンペーン用の葉書を使って、「今年「何でやねん」でデビューした新人歌手です。歌うことも出来ず、不幸の極みです。なんでやねん」と書いて応募した。

 その不幸ぶりがさんまの目に留まり、クリスマスイブにさんまから生電話がかかり、デビュー曲の一節を歌うことも出来た。生放送で全国に流れるという一大ハプニングになった。
 すると今度は、番組を見たBSフジのディレクターから「応援のきっかけになれば」と、歌番組への出演のオファーがあり、去年6月に放送された。
 この後もテレビで見たよ、といって声をかけてくれる人たちが増えるなど、1番不幸な新人歌手は、一瞬にして1番ラッキーな歌手になってしまった。

 そのラッキーで、 ? 吉報知らせる 鰯雲 ? と、デビュー第2弾の「空行く雲よ」の歌詞の通りに、今年もいい知らせがやって来ますようにと、屈託のない笑顔を見せてくれた。

※写真・記事の無断使用はお断りします。




[小川みすず オフィシャルサイト]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/ogawa/news?ima=2813
[小川みすず 日本クラウン]
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/ogawa/news?ima=2813








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