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小椋佳、神戸でもファイナルコンサートに満員のファン [コンサート]

小椋佳のファイナルコンサート・ツアー「余生、もういいかい」in神戸が2022年4月9日、神戸市中央区の神戸国際会館こくさいホールで開かれた。小椋はこのツアーを最後に引退を表明していることもあってか、2100余人収容の会場は中高年の人たちで満員。惜しみない拍手が送られていた。ツアーは来年1月まで行われる。

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 コンサートでは、自らの老化への想いを話すと共に、美空ひばり、布施明、五木ひろしをはじめ300人近くの歌手に楽曲提供してきた中から、ヒット曲の数々や最近のアルバム収録曲などを歌った。

 自身のシングルデビュー曲「しおさいの詩」(小椋佳)それのカップリング曲「さらば青春」(同)から、自身のアルバム収録曲「もういいかい」「置手紙」などを歌うと共に、「泣かせて」(研ナオコ)「夢芝居」(梅沢富美男)「シクラメンのかほり」(布施明)「俺たちの旅」(中村雅俊)。
 さらには「白い一日」(井上陽水)「愛しき日々」(堀内孝雄)「愛燦燦」(美空ひばり)「ラピスラズリの涙」(林部智史)なども。
 いずれも多くの人が知る楽曲ばかりで、アンコール曲の最後は五木ひろしが歌った「山河」を聴かせた。

 音楽活動を始めて歌手はもちろん数多くの音楽家と出会い、共に仕事をしてきた小椋は、「人と出会えることはうれしいこと」といい、中でも美空ひばりには「歌は天才的で努力家だった」と評した。

 今年1月には78歳になっている。知人の訃報を聞くことも多くなった。自身もコンサートでは、体力の減退もあってか「歌うのが億劫になってきた」などと、本音とも冗談ともとれぬ発言で観客を笑わせていた。
 しかし「生きているうちは一生懸命に生きよう」と、今は東京都内にライブハウスを備えたスタジオを建設中だという。

 アンコール前のラストソングは「流されはしなかった」(小椋佳)を聴かせた。管理社会の中で流されず、個を失わずに「漕ぎきった」自らの人生を歌ったかのようなこの歌は、残された人生の時間にかける夢を語っているようであった。








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