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三田明が歌う「田能遺跡音頭」を聴いた 兵庫・尼崎の田能遺跡資料館 第17回歌を歩く [イベント]

◆歌の舞台を歩く「歌を歩く」の第17回目は、三田明が歌った「田能遺跡音頭」を訪ねるウォーキングであった。ゴールデンウィーク2日目の2022年4月30日、歌を歩くの一行は阪急電車の園田駅(兵庫県尼崎市)に降りた=写真。

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阪急園田駅前に集合したメンバー


 まずは園田競馬場を目指して歩く。そのそばを流れる猪名川の土手は「桜づつみ」と名付けられた桜並木で知られているが、今は新緑の葉桜並木に姿を変えていた。
 しばらく歩くと川向こうに「田能資料館」と看板を掲げた茶色い建物が見えてきた。この資料館の一帯が田能遺跡であることはすぐに分かった。

猪名川桜づつみ.jpg
桜づつみを歩く

 弥生時代の田能遺跡は1965(昭和40)年に、尼崎・伊丹・西宮の三市共同による工業用水道園田配水場の工事現場から発見されたものである。
 市民たちの手によって保存活動が進められ、その遺跡公園内には復元された竪穴式住居が2棟建っており、自由に中に入ることが出来る。
 あと高床式の建物が1棟あるが、今は修復工事中のようであった。

田能資料館正面玄関.jpg
田能資料館
田能遺跡公園.jpg
田能遺跡公園

 資料館には発掘された人骨や土器、甕などが展示されているほか、田能遺跡について詳しい解説がされていた。
 ここには地元の小学校の生徒や散歩の途中で立ち寄る人たちなど、年間約3万人が訪れているという。

 ウキペディアによると、毎年11月には「田能遺跡まつり」か開かれているそうで、婦人会がその踊りを伝えているという。その祭りで歌われているのが「田能遺跡音頭」なのである。

田能移籍音頭を手にする酒井館長.jpg
田能遺跡音頭を説明する酒井館長

 歌は尼崎市が日本ビクターに制作を依頼してソノシート盤の「田能遺跡音頭」(作詞・森山清止、作曲・岡野正夫、編曲・中谷勝明)を作り、かつては希望者にソノシートを進呈していたという。
これを歌っているのは当時のアイドル歌手の三田明である。資料館の酒井館長にそれを聴くことは出来るのか、と尋ねてみた。

田能遺跡音頭ソノシート.jpg
田能遺跡音頭のソノシート

 パソコンの中に音源が保存されていたので再生してもらった。確かに三田明の声であった。
♫ た~のぉよ~いよい、た~のぉよ~いとこ 〜 と歌われていたのである。

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田能資料館前で勢ぞろいのメンバー

 歴史的には価値のある遺跡であるが、今までその存在すら知らなかった我々にとっては、当時人気絶頂だった三田明が、このような歌を歌っていたことは驚きであった。
(続く)

※記事・写真の無断使用はお断りします。








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