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山本和恵、京都・舞鶴でファイナルコンサート 孫たちから花束の贈呈も [コンサート]

◆歌手山本和恵が22年前にデビューして毎年、地元の京都・舞鶴市で続けてきた自身のコンサートが、2022年5月15日に開かれた第19回目で幕を閉じた。新型コロナの影響を受けて3回も延期になってようやく開かれた今回は、新曲の「邪恋」などオリジナル曲全15曲を歌い、2人の孫からは花束が贈られた。

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今年71歳を迎える山本和恵。灰になるまで歌うと意気盛ん


 22年目のコンサートは京都・舞鶴市の舞鶴総合文化会館にいっぱいの観客を集めて開かれた。
オープニングは引き揚げの街、舞鶴に相応しく、自身で作詞した「岸壁の妻〜母は白寿になりました〜」だった。
 舞鶴市は1945年から58年にかけて、およそ66万人の引き揚げ者を受け入れてきた。歌はそんな街で夫の帰りを待ち続けた妻が、白寿になって娘と再び舞鶴の地に立って夫を想う心のうちを綴っている。
 続いての「丹後恋歌」では、丹後の名所で日本三景のひとつ天橋立を絵柄を取り入れた振り袖姿で歌った。

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シングルマザーへの応援歌から愛の歌まで女性への愛を歌う

 山本はカラオケ大会への出場歴20年というキャリアの中で歌唱力を磨いてきた。自らがシングルマザーであった事からも、同じ環境にいる女性たちを題材にした歌詞を書くようになり、「もういいかい」など多くの作品を手がけてきている。
 シングルマザーたちへの応援歌であり、歌好きの人たちからも人気の高い「三つの宝石」をこの日も歌い、さらには「命がつながる事に喜びを感じる」と話し「つなぎ〜母親たちに出来ること〜」も聴かせた。
 その一方で女性としての熱い愛への想いも数多く歌っている。コンサートではYouTubeの再生回数が80万回を超えたという「愛の終止符(ピリオド)」も聴かせた。

 この日のゲストのひとり、田才靖子が作曲し山本が詞を書いた「ずっと・・・あなたと」をデュエットする場面もあった。
 2人は互いに尊敬しあう「姉妹のような関係」であり、そこから生まれたこの楽曲は「優しい性格の田才さんならではの、優しいメロディーに仕上がりました」と山本。
 田才はまた、恋する人を訪ねて江戸へと向かう物語のオリジナル曲「女・お江戸へ ~東海道中恋絵巻~」なども歌った。

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ゲストの田才靖子(左)とのデュエットも

 ゲストには田才のほかおおい大輔、まつざき幸介、秋ますおが出演。最新曲などを披露した。
 九州・福岡で歌唱講師も務める秋は「愛はまぼろし」を、まつざきは今年2月に発売した小田純平作品の「非愛」など、それぞれ4曲を歌った。

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ゲストのまつざき幸介(左)と秋ますお

 おおいは「あゝ染みるぜ」など5曲を歌った。「男と女」では、天童よしみのコンサートメンバーとしても出演したり、テレビやアーティストのバックダンサーとして活躍する舞鶴市出身の福村功(ICAプロジェクトダンススクール代表)のバックダンスを交えての歌唱も見せた。

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バックダンサーの踊りでにこやかに歌うおおい大輔

 エンディングで山本は最新曲の「邪恋」「リアン・デ・リアン」を歌った。この2曲を作詞した朝比奈京仔と舞鶴市出身で作曲を担当した井上慎之介もステージに上がって、作品への想いを話した。

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作詞家朝比奈京仔と作曲家井上慎之介を交えた歌とトークも

 1回目のコンサートから、ステージでの娘による花束贈呈はコンサートの名物でもあった。今年はその娘の子供である2人の孫たちが、山本に花束を手渡して年月の流れを感じさせた。

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孫から花束を受ける

 その山本は今年71歳を迎える。自身の主催によるコンサートは終わるが、歌手活動や年4回のライブは続けていくといい、「灰になるまで歌い続け、地元の舞鶴で最期を迎えたい」と、歌への熱い想いを話した。

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